WORLDWIDE2021/06/08

ソルベルグ、新たにイタリアでWRカー参戦チャンス

(c)Hyundai

 オリヴァー・ソルベルグは、今週末の6月12〜13日にイタリア中部のクネオ近郊で行われるラリー・ディ・アルバにヒュンダイi20クーペWRCのステアリングを握ってターマック戦のデビューを果たす。

 オリヴァーは先週末に行われたラリー・イタリア・サルディニアにi20クーペWRCで2戦目のスタートをする予定だったが、ラリー・デ・ポルトガルに出場した際、父親のペター・ソルベルグがCOVID-19検査で陽性反応が出たため、濃厚接触者である彼もまたポルトのホテルで14日間の隔離となったため出場のチャンスを逃していた。

 この2週間にわたって閉じ込められていたホテルをようやくあとにしたオリヴァーにとって暇な時間は続かなかった。来週のラリー・ディ・アルバには当初からオイット・タナクがi20クーペWRCで出場する予定となっていたが、オリヴァーも彼とともにイタリアに向かうことになる。

「ラリー・ディ・アルバは非常にエキサイティングなイベントだと聞いている。多くのビッグネームが参加しているし、僕にとっては、ターマックでヒュンダイi20クーペWRCの経験を積む、とても良い機会になるはずだ」とオリヴァーは語った。

 オリヴァーが前回、i20クーペWRCで参戦したのは、2月に行われたアークティック・ラリー・フィンランドだった。彼はこのフルスノーイベントで印象的な速さをみせて初のWRカーを駆って7位でデビューした。

「WRカーを走らせるのは、ターマックでは初めてになるので、とてもエキサイティングだよ。これまでのアルバのオンボードを見てきたが、道がとてもクリーンであり、去年、ヒュンダイ・ドライバーが走っているビデオも見ましたが、とてもいい感じだった」

 ラリー・ディ・アルバには昨年、ヒュンダイ・モータースポーツNからクレイグ・ブリーンがヒュンダイi20 R5で出場しており、地元の強豪を相手に優勝を飾っている。イタリアーノWRC選手権ラウンドの一戦のラリー・ディ・アルバではWRCプラス・クラスを設けており、WRカーでの参戦が可能となる。

 オリヴァーは、ラリー・ディ・アルバはWRカーでの経験を積むことが目的となると語っている。

「もちろんアルバはWRCのラウンドではなく、小さな規模のラリーなのでプレッシャーもないことはわかっている。アンドレア(・アダモ)がWRカーでのテストを増やしてくれたので、僕にとって良いチャンスになるだろう」

「ここにはオイット(・タナク)がi20クーペWRCで出場するし、他のWRカーがいるので、競争は厳しいものになるだろう。僕はただ良いラリーをして、できるだけ多くのことを学びたいと思っている」

 ラリー・ディ・アルバは今週土曜日の夜にセレモニアルスタートが行われたあと、日曜日に9SS/105kmで争われる予定だ。