RallyCross2017/09/29

ソルベルグ、次戦はチーム選手権の登録を外れる

(c)FIAWorldRallycross.com

 PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデン・チームは、今週末にドイツのエステリンクで行われる世界ラリークロス選手権のラウンドにおいて前戦でケガをしたペター・ソルベルグをチームのチャンピオンシップポイントの対象ドライバーから外すことを発表した。

 ソルベルグは2週間前に行われた前戦のラトビアRXにおいて鎖骨のほか背中側の肋骨を2本骨折、今週の月曜日に手術を受けているものの、回復状況では週末のレースに参加できない可能性もある。そのため、すでに前戦において今季のチーム選手権のタイトルを獲得しているPSRXチームは、彼をチーム選手権のノミネートドライバーから外すことを決定した。

 PSRXチームはエステリンクRXについてはVWモータースポーツのテストドライバーを務めるディーター・デッピングを加えた3台体制で出場する計画だったため、彼とともに新チャンピオンに輝いたヨハン・クリストファーソンがチームのノミネートドライバーとして登録される。ソルベルグは出場が可能だという医師の判断が下った場合、チームのポイント対象外となるが、ドライバー選手権において2位のポジションを守るために戦うことができる。

 ソルベルグの妻でありPSRXのチーム代表を務めるパニラ・ソルベルグは次のようにコメントしている。

「ディーターがドイツRXにおいてチームの登録ドライバーの一人として出場する決定は、なによりFIA世界ラリークロス選手権のレギュレーションではチームの登録ドライバーを2名に定めているからです」

「この解決策はペター自身が望んだものであり、彼自身もドイツで走る努力をするけれど、走れるかどうかの保証はまだないのです」

 世界ラリー選手権を席巻したVWポロR WRCの開発ドライバーを務めたデッピングは、あのマシンのDNAを受け継いで5度目のワールドタイトルを獲得したばかりのポロをドライブするのが待ちきれないようだ。

「幸いなことに、ペターとヨハンのふたりは、有益なヒントを僕に授けてくれた。とくにラリークロスのスタートにおけるポジション、レース戦略など、この独特なレースにおけるノウハウを教えてもらうことができた。ペターと彼のチームに感謝したい」