RallyCross2022/07/05

ソルベルグ失格、ヨーロッパRXの勝利を逃す

(c)FIAWorldRX

(c)FIAWorldRX

 オリヴァー・ソルベルグは、母国スウェーデンで開催されたFIAヨーロッパ・ラリークロス選手権のホリエス・ラウンドのファイナルでトップでチェッカーフラッグを受けたが、ヒョンデi20スーパーカーの重量が3kgオーバーしていたため、残念ながらソルベルグ・ファミリーにとって悲願だった伝説のマジック・ウィークエンドの優勝トロフィーを残念ながら剥奪されることになった。

 オリヴァーの父、2003年の世界ラリー選手権チャンピオンに輝いたペター・ソルベルグはWRCを引退したあと、世界ラリークロス選手権に挑戦して2度のワールドチャンピオンに輝いている。スウェーデンのラリークロスを象徴する存在でもあるホリエス・サーキットでの勝利は、ペターにとっても悲願だったが、彼は5回出場でたった1度だけ表彰台台に立ち、2016年から2018年にかけては3シーズン連続で決勝進出を逃すという不運の結果を残している。

 7月1日と2日に開催されたマジック・ウィークエンドには、多くの観客が訪れてドラマチックでアクション満載の戦いを楽しんだ。

 ヒョンデ・モータースポーツから世界ラリー選手権に参戦しているオリヴァー・ソルベルグは、先週のラリー・エストニアのためのテストのあと、母国で行われるホリエス・マジックウィークエンドにヘドローム・モータースポーツのヒョンデi20スーパーカーを駆って1度だけラリークロスに復帰、土曜日の予選ヒートで1勝を飾ってオーバーナイトリーダーとして最終日を迎えるなど好スタートを切っている。

 ソルベルグは、予選4ヒートを終えて選手権トップのアントン・マルクルンドに次ぐ2位でセミファイナルに進出、ファイナルレースのフロントロウを獲得することになった。ソルベルグは素晴らしいスタートを切って、マルクルンドを抑えてレースを制したがイベント後の車検で車重が規定外であることから失格を言い渡されている。

「しかし、ルールはルールなので、残念ながら決勝では失格となった」とソルベルグは語った。

「重量オーバーで失格になったのは初めてだよ。もちろん、とても残念だけど、この週末のパフォーマンスを前向きにとらえて、次回はプッシュし続けるよ」。

 マジック・ウィークエンドでは、他のビッグヒッターにもトラブルが発生した。4度の世界ラリークロス・チャンピオンに輝いたヨハン・クリストファーソンは、決勝でソルベルグと並んでスタートしたが、パンクによりリタイアとなっている。