WRC2020/01/16

タナク、「プロとして仕事をするだけ」

(c)Hyundai

 世界王者のオイット・タナクは、昨年のタイトル争いで2位になった男、つまりヒュンダイ・モータースポーツの新しいチームメイトであるティエリー・ヌーヴィルと、クリーンな関係で良い戦いができることに自信があると語った。

 タナクは昨年末にトヨタGAZOOレーシングWRTを去り、アルゼナウに本拠地を置くヒュンダイ・モータースポーツに加わった。一方のヌーヴィルは、過去6年間ここをホームとしており、選手権のトップ3のなかでただ一人、マシンとチームを変えずに新シーズンに挑む。

 この数年、選手権における最大のライバルの一人となっていたヌーヴィルとの今後について尋ねられ、タナクは次のように語った。

「新しい年が始まるので、僕たちは白紙からスタートする。まだ誰もポイントを持っていないし、全員が自身のチャンピオンシップやチームのチャンピオンシップのために戦う。単純なことだよ。何も問題は無い。結局のところ、僕たちはドライバーとしての仕事をするだけだ」

「僕の立場としては、僕はプロだし、やるべき仕事がある。僕とティエリーが一緒に戦うことは、チームとして非常に強いと確信している。(チーム内で)大きな戦いが起こると確信しているが、戦いがステージ上にとどまる限り、問題は発生しない」

「通常は上手くいくはずだ。強いチームメイトがいると、チームが強くなる。僕はティエリーを知っているし、マシンの開発をチームにプッシュするつもりだ。エキサイティングなシーズンになるだろう」

 タナクとコドライバーのマルティン・ヤルベオヤは、クリスマスの直前にヒュンダイi20を初めてテストした。そして今週火曜日にはラリー・モンテカルロのプレテストのためにふたたびコクピットに戻っている。

「新しいチームに変わってすぐにスピードを上げることは決して簡単ではない。しかし、僕たちは良い方向に向かっていると感じている。チームはすでにマニュファクチャラーのタイトルを獲得し、WRCのトップで活躍する能力を実証している。このマシンに対する僕の第一印象は非常に好感触で、今年、チームと一緒にタイトルを競うことができると確信している」