WRC2020/09/10

タナク、この勝利は選手権にとって重要

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツのオイット・タナクは、選手権争いのためにも母国で開催されたラリー・エストニアでは勝たなければなかったと語った。

 新型コロナウイルスによる中断以来初めて開催されたラリー・エストニアで、タナクはチームメイトのクレイグ・ブリーンに22.2秒差をつけて母国で初開催されたWRCを制し、ヒュンダイは1-2という素晴らしい成績でシーズン再開を果たすことになった。

 タナクにとってこの勝利は、ヒュンダイ移籍後の初WRC勝利となり、モンテカルロの大きなクラッシュによって低迷していた選手権争いにおいて、24ポイントという大きなビハインドを挽回して選手権リーダーのセバスチャン・オジエから13ポイント差の3位に浮上することになった。

 タナクは、この勝利が今季の選手権にとって非常に重要なものであり、WRCが中止されていた半年間の間のチームの努力が反映されたものだと語った。

「ヒュンダイで初勝利を手にすることができてとても嬉しいよ。あのスピードですべてをコントロールするには、かなりの集中力が必要だったし、それでも予想外の驚きがたくさんあった。プレッシャーは確かにあった。このイベントでポイントを獲得しなければならないことはわかっていたし、勝たなければならないと思っていた」とタナクは語った。

「チームが1-2を獲得したことは、最高にうれしい。エストニアでの初のWRCイベントであり、チームにとっても初勝利なので、長い休みの後、僕たちが正しい方向へ進んでいることを確認することができたと思う。皆が一生懸命働いてきた結果、この成績を得られたことが最も重要だ」

 タナクはラリー・エストニアの特殊性から、ヒュンダイの好調がトルコに持ち越されるとは考えられないと考えており、母国ラウンドの勝利の喜びに浸っている時間はなく、ラリー・トルコのための戦いを開始しなければならないと強調した。

「勝負は常に続行中だ。今季、僕らはモンテカルロでポイントが低かったが、その後は安定した戦いをしてきた。そして、いまや選手権は非常に接戦になった」とタナクは語った。

「エストニアはフィンランドのように特殊なステージだから、この好調がトルコに持ち越されるとは考えられない。しかし、チームはこれまで努力を続けてきたし、トルコでは、実際のところ僕たちがどこに位置しているか見ることができるだろう。昨年ヒュンダイはトルコで速かったので、面白い戦いになると確信している」