WRC2022/06/26

タナク、プロペラシャフト破損でリタイア

(c)Hyundai

 ヒョンデ・モータースポーツのオイット・タナクは、サファリ・ラリー・ケニアの表彰台のチャンスを奪ったのは、プロペラシャフトの破損だったと明らかにした。
 
 サファリ・ラリーの土曜日、タナクはポディウムポディションにつける勝田貴元に4.9秒差まで迫っていたが、SS10スリーピング・ウォリアー・ステージの終盤でマシンを止めることになった。

 マシンからはガラガラと激しい異音が発生しており、タナクは一度、マシンを止めてエンジンルームを確認したあとふたたび走行を開始したが、コクピットに焼け焦げる臭いがしたため、数百メートル後には、さらに調査をするためにマシンを停めることになった。

 タナクはコースサイドでマシンを止め、アンダーガードを外して、修理が可能かどうかを確かめたが、プロペラシャフトが破損していたため、続行を諦めることになった。

「プロップシャフトが壊れたんだ」とタナクは語った。

「最初は突然、ひどいノイズが発生し、すぐに火災も発生した。マシンを停止して確認したが、トランスミッションのどこかであることはわかったが、アンダーガードでふさがれているので、最初は何が起こったのかよくわからなかったんだ」

「そのまま続行しようとしたが、ゆっくり走ってもまだ火がついていたので、そのままクルマを燃やしてしまうところだった」

 タナクはこれがサファリの荒れたコンディションが問題の原因ではないと語った。

「いや、それは関係ない。ただのメカニカルな問題だ・・・」とタナクは語った。

「サファリはとても厳しく、チャレンジングなのはたしかだ。昨日は砂浜で遊び、今日は岩場とラフなコースを安全にスタートし、サプライズがないようにチェックしていたが、残念ながらまたも技術的な原因で一日が終わってしまった」