WRC2020/07/05

タナク、母国でのWRCは特別なこと

(c)Hyundai

 オイット・タナクは、世界ラリー選手権が今年初めて故郷エストニアで開催されることになったことに特別な感情を抱いていると語った。

 エストニア東部のタルトゥを舞台に9月4日から6日にかけて開催されるラリー・エストニアは、木曜日にWRCラウンドとして開催されることが発表された。今季のWRCは新型コロナウイルスの影響で数ヶ月間中断していたが、エストニアで再開される。

 ワールドチャンピオンとして母国でWRCを走る気持ちを聞かれ、タナクは次のように語った。

「自分の国にWRCがやってくるというのは特別なことだ」とタナクはwrc.comのインタビューに答えている。

「ここ数年、エストニアのファンからは信じられないほどのサポートを受けてきた。フィンランドのような場所では、ずっと国旗に挟まれて走っていて、まるで母国にいるようだった」

「このような応援は素晴らしいし、競技をする上では間違いなく力になる。モンテのギャップを走っているときの気持ちをセブ(・オジエ)に聞けば分かるが、想像するだけで、それは特別ものとなるだろう」

タナクとマルティン・ヤルヴェオヤは、7月4日に開催されるエストニア・ラリー選手権の開幕戦ヴィル・ラリーにヒュンダイi20クーペWRCで参戦する予定であり、ここでまずは本番にむけてペースを整えることになる。

「ホームの応援があればパワーがもらえると思うが、トップレベルの戦いにおいては何も簡単にはいかないし、実際にこの辺りを走ったことのあるドライバーはたくさんいるので、とにかくベストを尽くさないといけない」

「それと同時に、高速ラリーになることがわかっているので、このようなイベントではチームとしての課題もある。チームメンバー全員が、戦うための最高のツールを提供するために懸命に働いてくれているし、良い仕事をしてくれたと信じている」

 エストニアのWRCデビュー戦は、今シーズンで最も人気のあるラウンドの一つになりそうだ。タナクはこう付け加えた。

「エストニア・オートスポーツ連盟を含め、多くの人々がこのために多くの仕事をしてくれた。エストニアの道路でi20を駆って他のWRCドライバーたちと対戦できるのは間違いなく最高だ」