WRC2023/02/06

タナク、母国ラリーでMスポーツ復帰後初勝利

(c)M-Sport

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 Mスポーツ・フォードのオイット・タナクは、先週末にエストニアで開催されたオテパー・ウィンター・ラリーにフォード・プーマRally1で参戦し、5年ぶり2度目の優勝を果たすことになった。

 先週末にはフィンランドでクオピオ・ラリーが開催されており、勝田貴元がトヨタGRヤリスRally1で、エサペッカ・ラッピがヒョンデi20 N Rally1で出場しており、タナクもまた、一週間後に行われる世界ラリー選手権の唯一のスノーイベントであるラリー・スウェーデンのウォームアップとして、母国のスノーイベントに参戦した。

 クオピオ・ラリーに出場した勝田とラッピがトラブルに見舞われるなか、タナクは左コーナーの進入でハーフスピンを喫した以外はトラブルを回避し、WRC2に参戦するゲオルグ・リンナマエ(ヒョンデi20 N Rally2)に2分44.1秒の差をつける圧倒的な勝利を収めた。

「ラリー・スウェーデンはもちろんプーマRally1で初めて臨むスノーイベントとなる。もちろんテストで雪や氷のコンディションでの経験を積むことが重要になる。マシンを試して徐々に自信を深めたところで、エストニアでのラリーに臨むことになったが、今回は実際のラリーで正しいセットアップからどれだけ離れているかを見極めることが重要だった」とタナクは語っている。

「個人的には、雪上での走りに自信があるので、他のドライバーと比べてどうなのかを見てみたい。凍結していれば早めの走行順で走ったほうがいいし、柔らかい雪が多ければその逆になる。だから、コンディション次第で、天候を見極めるしかない。いずれにせよ、僕たちはアクションの準備はできている」

 また、Mスポーツ・フォードからはタナクとともにプライベーターのジョルダン・セルデリディスもプーマRally1で出場、タナクから10分遅れでフィニッシュしたものの、彼は来週のスウェーデンには出場するわけではない。