WRC2018/11/20

タナク、3連続ドライバー・オブ・ザ・イヤー受賞

(c)wrc.com

 オイット・タナクは、月曜日の夜にニューサウスウェールズ州の首都シドニーで開催されたWRCガーラ・ナイトで、3シーズン連続で最優秀賞を受賞した。

 エストニア出身のタナクは、FIA世界ラリー選手権の公式ウェブサイト『wrc.com』のファン投票によって、WRCドライバー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。また彼のコドライバーであり同じくエストニア出身のマルティン・ヤルベオヤは、WRCコドライバー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。

 二人は、トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームにおける初めてのシーズンであったにもかかわらず、シーズン全体で輝きを放ち、4ラウンドに勝利するとともに、選手権でも猛烈な追い上げを見せて最終戦となった先週末のラリー・オーストラリアの最終日までセバスチャン・オジエと世界タイトルを競った。

 WRCガーラにはドライバーやコドライバー、チーム代表や選手権関係者を含む約250人のゲストが集まり、今世紀最もエキサイティングな選手権シーズンの閉幕を祝った。

 有名なハーバーブリッジの下、オペラハウスを見渡せる絶好のロケーションに位置する現代美術館で、ニューサウスウェールズ州の観光大臣を務めるアダム・マーシャルら要人も出席した。

 タナクは、シーズン最多となる70回のステージウィンを獲得、最多ステージ勝利賞を獲得。さらにシーズン後半のタイトル争いでの彼の素晴らしい戦いは、フィンランド、ドイツ、トルコの連続優勝に結び付き、ミシュラン・マジック・モーメント賞を受賞した。

 WRCガーラの前日、オジエとジュリアン・イングラシアは6度目の世界タイトルを獲得するという偉大な記録を達成したが、ドライバー・オブ・ザ・イヤーは元チームメイトであるタナクに譲ることになった。それでもオジエは、ラリー・オーストラリアのパワーステージで最速タイムを記録し、パワーステージの最多ポイント賞を受賞した。

 ヒュンダイ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィルもまた大きな勝者だった。ベルギー出身のヌーヴィルは、ラリー・イタリア・サルディニアの最終ステージにおいて0.7秒差でセバスチャン・オジエを破った素晴らしい勝利によってANONIMOタイミング・フィート賞を受賞した。また、ラリー・スウェーデンの有名なコリンズ・クレストでのジャンプによって、ワンベット・ジャンプ・オブ・ザ・イヤー賞を受賞した。ヌーヴィルはジャンプする時にバンクに接触し、あわや横転しそうな姿勢のまま30メートル以上ジャンプし、2本のタイヤで着地した。

 エルフィン・エヴァンスは、オジエのタイトル争いを献身的に支えたことから、旭化成スピリット・オブ・ザ・シーズン賞を授与された。エヴァンスはトルコで、ロードセクションでマシンにダメージを負ったオジエに適切なアドバスを与えるとともに、サービスに戻ったあともMスポーツ・フォードのメカニックたちがオジエのマシンの修理に集中していたことから、自身でフォード・フィエスタのサービスを行なった。

 受賞者のリストは以下の通り:

WRCドライバー・オブ・ザ・イヤー:オイット・タナク
WRCコドライバー・オブ・ザ・イヤー:マルティン・ヤルベオヤ
ミシュラン・マジック・モーメント:オイット・タナク
ANONIMOタイミング・フィート・アワード:ティエリー・ヌーヴィル
旭化成スピリット・オブ・ザ・シーズン:エルフィン・エヴァンス
ワンベット・ジャンプ・オブ・ザ・イヤー:ティエリー・ヌーヴィル
DJIクォート・オブ・ザ・イヤー:ヤリ-マティ・ラトバラ
最多パワーステージポイント:サバスチャン・オジエ
最多ステージ勝利:オイット・タナク
wrc.comソーシャル・メディアスター・オブ・ザ・イヤー:クレイグ・ブリ―ン
ProGradeデジタル・フォトグラフ・オブ・ザ・イヤー:コリン・マクマスター