WRC2019/09/14

タナクが電気系トラブルでリタイア

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTのオイット・タナクは、ラリー・トルコの土曜日、電気系のトラブルと見られる問題からマシンを止めてリタイアとなってしまった。タナクがこのラリーで選手権リーダーを失うことはないが、優勝争いをしているセバスチャン・オジエにポイントを挽回するチャンスを与えることになってしまった。

 金曜日のパンクで8位でこの日を迎えていたタナクは、ダッチャのステージを前にしてロードセクションでストップ、チームとの無線でやりとりをしながらワイヤリングのチェックや燃料系のリセットを試みたが再始動はできず、リタイアとなってしまった。

 タナクは落ち着いた表情ですべてをコントロールすることはできないと語りながらも、このようなトラブルが続けば選手権は難しくなるとチームに改善を訴えた。

「エンジンが止まってしまいなにもできなかった。始動できなかったんだ。電気系統の何かかもしれない」とタナクは語った。

「最初のステージでもそのような兆候はなかった。5km手前のリフューエルでストップしたときは問題なくリスタートしてエンジンを再始動できたんだけどね。このようなことはこれまで起きたことはなかったよ」

「もちろん今すべてをコントロールする必要はない。またウェールズでの戦いに戻るつもりだよ。不運はあったが、このあとは強さを発揮していく必要がある。しかし、そのような問題が多く起こった場合、選手権のために戦うことは難しいよ」

 ラリー・トルコは土曜日の朝のループを終えて、エサペッカ・ラッピが首位をキープしており、セバスチャン・オジエが10秒差の2位で続いている。

 オジエはこの日の朝、ベストタイムでラッピに1秒差まで迫ったが、ティエリー・ヌーヴィルがSS8の横転で大きく遅れたことから、ギヤを切り変えて慎重なペースに走りに徹している。