WRC2018/06/09

タナク悪夢のリタイアも、土曜日に再出走へ

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングのオット・タナクは、ラリー・イタリア・サルディニアの金曜日の最終ステージで冷却系にダメージを負い白煙を上げてマシンをストップ、まるで前戦ラリー・デ・ポルトガルを思わせる衝撃のリタイアとなってしまった。

 タナクは3位につけて臨んだこの日の最終ステージ、モンテブランタでジャンプした際にノーズから着地、冷却系に問題を抱えてマシンを止めることになった。コースにかきだされた岩に乗り上げて冷却系にダメージを負ってリタイアとなった前戦ポルトガルと同様に、今回もエンジンへのダメージが懸念されたが、サービスに戻されたマシンをチェックしたチームは幸いにもラリー2のルールに従ってタナクが土曜日に再出走できることを発表している。

 ラリーからの撤退という最悪の事態は避けられたが、タナクはこのリタイアで選手権争いがかなり厳しくなったことにがっかりしている。

「最後のステージでジャンプの着地の際、クルマにダメージを負い止まらざるを得なくなった」とタナクは語った。

「あのセクションは昨日のシェイクダウンと午前中のステージでも走行していたので今回が4回目の走行だっただけに、衝撃があったときはかなり驚いた。常に同じアプローチで走っていたので、一体何が起こったのか説明することが難しい。つらい瞬間だったし、大きな痛手だよ」

「正直なところ、今日はクルマのフィーリングは完璧ではなかったが、それでも特に大きな問題なく走っていたし、トップ争いもしていたので、このような問題によってこの日をリタイアすることになって本当に残念です。これでタイトル争いはかなり厳しくなったが、ここからは残りのラリーをすべて勝つつもりで行くつもりだ」