Raid2020/12/22

ダカール、サウジアラビアのコロナ規制で開催危機

(c)Toyota

 2021年のダカール・ラリーは、ラリー開始まで2週間を切ったところで、サウジアラビアが国境を封鎖するため、開催が危ぶまれている。

 サウジアラビア政府の改正案によって新年の人々の入国が制限される可能性があるため、1月のダカール・ラリーの開催は脅威に晒されているとみられている。

 関係者によると、主催者であるアマリー・スポーツ・オーガニゼーションから間もなく決定が下されるという。

 イベントは、1月3日(日曜日)に開幕を予定しているが、チームとASOの組織チームの多くは、開始日の1 週間前に国に到着する予定だ。

 サウジアラビアではパンデミックが始まって以来、Covid-19関連の死者が6000人を超えており、サウジアラビアの高官たちは、世界からの競技者や主催者の大規模な流入によって国民をさらなる危険にさらすことを避けたいと望んでいる。

 サウジ通信社は月曜日の朝、『例外的な場合を除いて、旅行者のためのすべての国際便』が 1週間停止され、この規制はさらに1週間延長される可能性があると報道した。国境および港も同様に規制される。

 チーム内のある関係者は次のように語った。「再びロックダウンが敷かれているヨーロッパのいくつかの場所から移動することは、既に困難になってきている」

「今のイギリスを見ればわかるだろう。ロンドンからの国境は閉鎖されている。現状では、好ましい状況にない」

 1978年の発足以来続いてきたダカールは、モーリタニアを通るルートの一部に安全上の懸念があったため、2008年に一度中止されている。