Raid2020/06/13

ダカール、2021年もサウジアラビアのみの開催

(c)Dakar Rally

 ダカール・ラリー主催者のアモリー・スポール・オルガニザシオン(ASO)は、2021年ダカールのルートを発表、アラビア半島の複数の国を走破するというプランは新型コロナウイルスの影響によって諦めることになり、2年連続でサウジアラビアのみの開催となるが、そのルートは昨年に比べて100%新しいものになりる。

 昨年、ダカールは南米から中東へと移動し、輝かしい歴史の第3幕を迎えることになった。初年度はサウジアラビアのみでの開催となったが、ASOは2021年のダカールに向けてサウジアラビアから第2、第3の国へのルートを追加する方向で動いており、ヨルダン、アラブ首長国連邦(UAE)のほかエジプトまでもが候補として検討されていたと考えられてきた。

 しかし、コロナウイルスの危機により、今後数ヶ月間は渡航制限がかかる可能性があるため、ASOは2年連続でダカール・ラリーをサウジアラビアのみで開催することを決定した。

「2021年イベントは数カ国での開催を考えてきたが、新型コロナウイルスの制限のために新しい国と地域を訪れることは断念することになった」とダカールのディレクター、デイヴィッド・カステーラは語った。

「残念ながらダカールの全てのルートをサウジアラビアに留める以外に選択肢はなかったが、今後数年のうちに我々は新しい国をルートに追加するだろう。それでもサウジアラビアは非常に広大な土地を持ち、多くのルートオプションがあるので、コースにはまったく影響はなく、我々は100パーセント新しいルートを作ることができた」

 2021年ダカールは1月3日に海岸沿いのジェッダをスタートし、ハイルで休息日を挟んで2つのマラソンステージを含む11ステージを経て、1月15日にジェッダでゴールを迎えることになっており、正式なルートは11月に発表される予定となっている。

 また、今年の大会では、2000年以前のマシンやトラックを対象としたダカール・クラシック・カテゴリーも開催されることが明らかとなっている。