Raid2017/01/04

ダカール二日目、ローブが首位に

(c)RedBull

 2017年ダカール・ラリーの二日目、チーム・トタル・プジョーのセバスチャン・ローブ(プジョー3008DKR)が最初のステージウィンを獲得、TOYOTA GAZOO Racing SAのナッサー・アル-アッティーヤ(トヨタ・ハイラックス)に28秒の差をつけて首位に立った。

 ローブは月曜日に行われた39kmのオープニングステージで6位だったものの、レシステンシアからサン・ミゲル・デ・トゥクマンへ向かうステージ2の275kmでは全てのスプリットをリードし、1分23秒の差をつけてこのステージをフィニッシュした。

 2輪駆動マシンのターボ・エアリストリクターのサイズが縮小された今年のダカールで、パワーに優るトヨタ勢に対してプジョー3008DKRの速さは悲観視されていたものの、ローブはこの日、ダカールのキャリアにおいて、5つ目のステージウィンを獲得、プジョーの速さを印象づけた。

「ここは超高速なステージだったが、ドライビングの観点からはあまり面白くなかった。ほとんどが長く真っ直ぐな道で、時々ターンしたくらいだ。とは言うものの、僕たちにとっては全て上手く進み、全く問題は無かった。最後の70km程度は、道路上で先行していたド・ヴィリエの巻き上げたダストの中で過ごしたけれどね。それによってタイムを少し失ったが、大したことではない。少なくとも僕たちは今リードしている。そしてこの後のステージは、今日のような地形とは全く違うからね」とローブは語った。

 アル-アッティーヤはこのステージを2位でフィニッシュし、総合でも僅か30秒以内の差でローブに続いている。

「昨日はエンジンの小さなパーツの問題によってオイルが漏れたことは不運だった。しかし、皆が一晩中働いてマシンを完全に直してくれたので、大丈夫だ。今日は最初のマシンとしてスタートし、とても良い仕事が出来たと思う。ステージは非常に危険だった。大きな穴が沢山あり、所どころ水たまりもあったし、動物がたくさんいた。僕としては、明日も道を開くことになっても良かったが、僕たちの計画としては、明日は1番手ではなく、2番手か3番手スタートで良いポジションを確保することを狙っていた」とアル-アッティーヤは語った。

 チーム・トタル・プジョーのカルロス・サインツ(プジョー3008DKR)とTOYOTA GAZOO Racing SAのジニール・ドゥ・ヴィリエ(トヨタ・ハイラックス)は、ステージを通して激しく争い、ローブから約2分遅れでそれぞれ3位と4位に続いている。

 5位はオーバードライブ・トヨタのナニ・ローマ(トヨタ・ハイラックス)で、トヨタは3台とも、このステージにおいても総合においてもトップ5に入っており、初日に引き続き速さをみせている。

 いっぽう、プジョー勢は2016年チャンピオンのステファン・ペテランセルとシリル・デプレはともに前走車のダストに苦しむことになり、ペテランセルが7分20秒、デプレが10分以上を失った。その結果、総合ではXレイド・チームのヤジード・アル-ラジ(MINIジョンクーパーワークス)が6位、ペテランセルが7位、同じくXレイド・チームのミッコ・ヒルボネン(MINIジョンクーパーワークス)が8位となり、デプレは11位に下がった。

 また、オープニングステージで印象的な走りで2位を獲得した元WRCドライバーのチェビー・ポンス(フォード・レンジャー)は、ステージ序盤でマシンを横転させ、後にホイールを失ったため、二日目のステージをまだ完了していない。

 明日4日のステージ3はトゥクマン〜フフイの総走行距離780km、うち競技区間364kmが設定されている。

■ステージ2順位
1. セバスチャン・ローブ(プジョー) 2h33m31s
2. ナッサー・アル-アッティーヤ(トヨタ)+28s
3. カルロス・サインツ(プジョー)+1m56s
4. ジニール・ドゥ・ヴィリエ(トヨタ)+2m5s
5. ナニ・ローマ(トヨタ)+2m56s
6. ヤジード・アル-ラジ(MINI)+5m12s
7. ステファン・ペテランセル(プジョー)+7m26s
8. ミッコ・ヒルボネン(MINI)+8m49s
9. エリック・ファン・ルーン(トヨタ)+9m09s
10. ロマン・デュマ(プジョー)+9m09s
11. シリル・デプレ(プジョー)+10m45s