Raid2021/01/11

ダカール再開、地元アル-ラジが初ステージ勝利

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 ダカール・ラリー2021は、休息日のあと日曜日の第7ステージで再開、オーバードライブから出場するヤジード・アル-ラジ(トヨタ・ハイラックス)が、Xレイド・チームのステファン・ペテランセル(MINI JCWバギー)を抑えて母国戦で初のステージ勝利を飾ることになった。

 この日行われたハイル〜サカカ間の453kmの第7ステージは、明日の第8ステージとともにチームからのアシスタンスなしで行われる2日間のマラソンステージとなる。ペテランセルはステージの大半をリードしていたが、残り49km地点で岩にヒットしてウィッシュボーンを破損して失速、アル-ラジが48秒差をつけてこの大会で初のステージ勝利を手にした。

 マシントラブルにもかかわらず、ペテランセルは2番タイムを守って第7ステージをフィニッシュ、総合首位を守ることになった。

 一方、総合2位で前半戦を折り返したトヨタGAZOOレーシングのナッサー・アル-アッティーヤ(トヨタ・ハイラックス)はこの日、序盤の3つのウェイポイント以降、トップ争いに参加しておらず、ステージ勝利したアル-ラジに2分50秒近い差をつけられて4番手タイムでゴール、首位のペテランセルとの差は7分53秒へと広がってしまった。

 総合3位には、この日を3番手タイムで終えたカルロス・サインツ(MINI JCWバギー)が41分差で続き、4位にはオーバードライブのヤコブ・プシュゴンスキー(トヨタ・ハイラックス)が続いている。

 世界ラリー選手権で9度のチャンピオンに輝いているセバスチャン・ローブ(BRXハンター)はこの日も厳しい1日となってしまった。前半戦最終日の第6ステージでサスペンションアームを破損してアシスタンスを待つことになったために総合10位から54位まで落としたが、再開後の第7ステージでもベアリングの損傷で一時マシンを止めることになったが、順位は総合42位まで挽回している。

 トラブル続きのチームメイトに対して、ナニ・ローマがBRXのデビュー戦で総合5位につけている。