Raid2023/01/09

ダカール前半最終日、ローブが2度目ステージ勝利

(c)RedBull Content Pool

(c)RedBull Content Pool

 2023年ダカール・ラリーは土曜日に第8ステージを迎え、バーレーン・レイド・エクストリームのセバスチャン・ローブ(プロドライブ・ハンターT1+)が今大会2度目のステージ勝利を奪い、2番手タイムで続いたトヨタGAZOOレーシングのナッサー・アル-アッティーヤ(トヨタGRハイラックスDKR T1+)が1時間あまりの大差を築いて前半戦をトップで終えている。

 第8ステージは、アル・ドゥワディミからリヤドまでの367kmのスペシャルステージが設けられ、最初のチェックポイントから快調なペースでステージをリードしたチーム・アウディ・スポーツのカルロス・サインツ(アウディ RS Q e-tron E2 T1-U)がリードすることになった。

 ダカールで3度の優勝経験を持つサインツは、金曜日の大きなクラッシュの後、アシスタントを待たなければならず、さらに土曜日のマラソンステージでは、チームメイトのマティアス・エクストローム(アウディ RS Q e-tron E2 T1-U)をサポートするためにサスペンションとトランスミッションを譲ったため、16時間以上にわたって遅れることになり、トップからは29時間あまりも遅れた45位にとどまっている。

 それでもサインツは第8ステージで、31番手から見事な走りを見せ、ローブに1分29秒差をつけて今大会2度目のステージ勝利を飾ったかに見えた。しかし、その喜びも束の間、サインツには30km/hに制限されたエリアでのスピード違反による5分間のタイムペナルティが課せられて3番手タイムへと降格。この結果、ローブが第4ステージに続く、2つ目のステージ勝利を挙げることになった。

 ローブは第2ステージで3回のパンクに見舞われ、さらに第5ステージのクラッシュを喫して遅れており、この日のステージ勝利で首位のアル-アティーヤとの差を2分あまり縮めることになったが、トップからは1時間52分6秒と大きく遅れた総合4位となっている。

 アル-アティーヤは、バイクのステージがキャンセルされたため、この日は単独でコースオープナーを務めるハンデを負いながらもこのステージを3番手タイムで切り抜け、2位につけるチームメイトのヘンク・ラテガン(トヨタGRハイラックスDKR T1+)に1時間03分36秒という大差をつけて、総合首位に立った。

 オーバードライブ・レーシングのルーカス・モラエス(トヨタ・ハイラックスT1+)が引き続き総合3位で続き表彰台のポジションをキープしている。

「今日はノーパンクだった。砂丘と砂のコースで構成される最終セクションまで、パンクを避けるように注意し、アタックすることができた。このポジションでフィニッシュできたことはまあまあ満足している。レース序盤のハードワークが報われた。これからは毎日、3位以内に入ることを目標に、チャンピオンシップのためにできるだけ多くのポイントを獲得していかなければならない。一休みしたあと来週はたくさんの砂丘が待ち受けるので、気をつけて一日一日を過ごしていかなければならないよ」とアル-アティーヤは語っている。

 ダカールは明日の月曜日はサウジアラビアの首都リヤドでの休息日を迎え、火曜日にハラドまでの358kmの第9ステージで競技を再開する。