Raid2019/01/14

ダカール後半戦、ローブがステージ勝利で2位へ

(c)RedBull Content Pool

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 2019年ダカール・ラリーは日曜日の第6ステージで後半戦に突入、PHスポールのセバスチャン・ローブ(プジョー3008 DKR)が3つめのステージ勝利を飾って2位に浮上するいっぽう、首位争いを演じていたXレイド・チームのステファン・ペテランセル(MINIバギー)は痛恨のスタックによって3位へと後退、トヨタGAZOOレーシングSAのナッサー・アル-アッティーヤ(トヨタ・ハイラックス)がリードを37分43秒へと広げている。
 
 アレキパ〜サン・ファン・デ・マルコナの309kmで行われた第6ステージは、アル-アッティーヤが中盤までローブに1分30秒あまりの差をつけてリードしたが、二人とも終盤でウェイポイントをロストしてタイムを失ってしまう。それでもいち早く状況から脱したローブが挽回、アル-アッティーヤに2分17秒差を付けてこの日のステージ勝利を獲得、5位から2位へと順位を上げることになった。

 アル-アッティーヤは間違った砂丘の谷を下ってしまったとナビゲーションのエラーを悔やんだが、それでも最大のライバルだったペテランセルが序盤でスタックして3位へと順位を落としたため、リードを37分43秒へと広げている。

 いっぽう首位から41分14秒の遅れとなったペテランセルは、14度目のダカール勝利が遠のいたと語っている。

「本当に失敗だった。ナニ(・ローマ)がスタックしているのを見つるまではペースは悪くなかった。彼は助けを求めてはいなかったが、2日前に僕を助けてくれたので、結果として、私は砂のくぼ地で立ち往生して20分を失った。それは間違いではなかった、それは本当の過ちだったよ」とペテランセルは語った。

「ナッサー(・アル-アッティーヤ)は最初から本当に速くはなかったが、本当に安定している。僕らは最後にタイヤの空気が抜けるトラブルでふたたびタイムを失ったが、彼は本当にミスがない。そしてそれこそがダカールでは最良の戦略だ」

 3位につけていたナニ・ローマ(MINI ALL4レーシング)はスタックによって45分24秒差の4位に後退、シリル・デプレ(MINIバギー)が1時間19分19秒差の5位で続いている。

■ダカール第6ステージ順位
1.N.アル-アッティーヤ(トヨタ)17h19m53s
2. S.ローブ(プジョー)+37m43s
3. S. ペテランセル(MINI)+41m14s
4. N.ローマ(MINI)+45m24s
5. C.デプレ(MINI)+1h19m19s
6. J.プシュゴンスキ(MINI)+2h03m10s
7. M.プロコップ(フォード)+2h31m02s
8. Y.アル-ラジ(MINI)+3h12m25s
9. B.テン・ブリンケ(トヨタ)+4h18m44s
10. B.ヴァナガス(トヨタ)+5h05m19s
11. C.サインツ(MINI)+5h18m01s