Raid2017/01/03

ダカール開幕、アル-アッティーヤが初日トップ

(c)RedBull

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 2017年のダカール・ラリーがパラグアイで開幕、2日に行われたオープニングステージは、TOYOTA GAZOO Racing SA(南アフリカ)から参戦するナッサー・アル-アッティーヤ(トヨタ・ハイラックス)がトップタイムで発進、24秒差でチェビー・ポンズ(フォード・レンジャー)が2番手で続く展開となっている。

 ダカールは前夜に行われたスタートセレモニーに続き、2日にいよいよ戦いの火蓋を切っている。ステージ1はパラグアイの首都アスンシオンから国境を越えてアルゼンチンのレシステンシアに至る454km。スペシャルステージはわずか39kmと短く、プロローグランともいえる設定だが、道路は狭く、ラフなコンディションのため多くのドライバーがミスのないようにセーフティな走りでゴールを目指すなか、2年ぶり3度目の優勝を狙うアル-アッティーヤが一番手のタイムを叩きだした。

 しかし、アル-アッティーヤはステージを走行中に煙がコクピットに充満する問題に見舞われており、あやうく消火器を使って火を消し止めたという。

「多くの観客がいたし、ウォータースプラッシュもあった。まるでWRCのようなステージを制していい気分だよ。しかし、ステージの残り10kmのところでコクピットに煙が充満して、スローダウンして消火器で火を消さなければならなかった。大きな問題はないと思うが、これからメカニックたちにチェックしてもらうつもりだよ」

 2番手のポンズから遅れることわずか5秒差の3位にはチーム・オーバードライブ・トヨタのナニ・ローマ(トヨタ・ハイラックス)が続く展開となっている。

 4台のニューマシン、プジョー3008DKRを投入したチーム・プジョー・トタルは、カルロス・サインツが33秒差の4位、セバスチャン・ローブが55秒差の6位、シリル・デプレが1分14秒差の8位、ステファン・ペテランセルが1分34秒差の12位で初日を無難に走り切っている。

 Xレイド・チームのMINIジョンクーパーワークスを駆って2度目のダカールに挑むミッコ・ヒルボネンは1分20秒差の9番手、チームメイトのヤジード・アル‐ラジも1分6秒差の7位で発進。ケガが癒えずに出場を断念したブライス・メンジーズに代わってステアリングを握るオルランド・テラノヴァも11位につけている。

 ロマン・デュマ(プジョー2008DKR16)が13位、イルカ・ミノアとコンビを組んだマルティン・プロコップ(フォードF-150)も16位で初日を終えている。

 明日3日のステージ2はレシステンシアからトゥクマンの803kmとなり、競技区間は275kmに設定されている。
 
■ステージ1順位
1. ナッサー・アル-アッティーヤ(トヨタ)25m41s
2. チェビー・ポンズ(フォード)+24s
3. ナニ・ローマ(トヨタ)+29s
4. カルロス・サインツ(プジョー)+33s
5. ジニール・ドゥ・ヴィリエ(トヨタ)+41s
6. セバスチャン・ローブ(プジョー)+55s
7. ヤジード・アル-ラジ(MINI)+1m06s
8. シリル・デプレ(プジョー)+1m14s
9. ミッコ・ヒルボネン(MINI)+1m20s
10.エリック・ファン・ルーン(トヨタ)+1m20s