Raid2019/01/11

ダカール4日目、アル-アッティーヤがリードを拡大

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 2019年のダカール・ラリーで首位に立っているトヨタGAZOOレーシングSAのナッサー・アル-アッティーヤ(トヨタ・ハイラックス)は、アレキパからタクナまで走行する第4ステージを勝利し、ライバルたちに対するリードを広げた。

 アル-アッティーヤは、ここまでで最長のステージをトップで終えた。406kmの競技区間は、間に55kmの中立ゾーンを挟んで2つに分けられている。このステージはマラソンレグの前半に当たり、外部からの援助は禁止されており、テクニカルサポートのスタッフはタクナに同行できず、翌日選手たちがアレキパへ戻ってくるのを待つほかない。

 水曜日のステージを首位で終え、木曜日を一番手で出走したXレイド・チームのステファン・ペテランセル(MINIバギー)は、オープニングウェイポイントでアル-アッティーヤよりもわずかに速かった。しかし、アル-アッティーヤはその後のスプリットをすべてリードし、3時間38分49秒のタイムで13度のダカールチャンピオンよりも2分早くフィニッシュした。

 ペテランセルはアル-アッティーヤから合計9分遅れとなり、この日トラブルに見舞われたXレイドのヤジード・アル-ラジ(MINI ALL4レーシング)に代わって総合2位に立った。ナニ・ロマ(MINI ALL4レーシング)が3位、ヤクブ・プシュゴンスキ(MINI ALL4レーシング)が4位にそれぞれ浮上した。アル-ラジはアル-アッティーヤから合計25分遅れの5位となっている。

 PHスポールのプジョー3008 DKRを駆るセバスチャン・ローブは、この日のステージの大半をアル-アッティーヤとペテランセルに続く3位で走っていたが、ステージの最後で5位に転落した。これによってローブとラリーリーダーとの差は合計50分以上開いたが、ローブは総合6位まで浮上した。

 トヨタのベルンハルト・テン・ブリンケ(トヨタ・ハイラックス)はマシンの修理に2時間以上を費やし、リタイアした。またMINIバギーを駆るシリル・デプレはこのステージで30分以上を失い、総合7位に転落した。

■ダカール第4ステージ順位
1.N.アル-アッティーヤ(トヨタ)12h12m57s
2. S. ペテランセル(MINI)+8m55s
3. N.ローマ(MINI)+20m51s
4. J.プシュゴンスキ(MINI)+22m17s
5. Y.アル-ラジ(MINI)+24m59s
6. S.ローブ(プジョー)+50m22s
7. C.デプレ(MINI)+50m31s
8. A.ドンザワ(トヨタ)+1h28m37s
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22. C.サインツ(MINI)+4h40m38s
26. G.ドゥ・ヴィリエ(トヨタ)+5h55m15s