WRC2020/09/21

ティデマンド、トルコの勝利でWRC2首位に躍進

(c)RedBull Content Pool

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 ラリー・トルコの最終日、TOKスポーツからWRC2選手権に参戦するポントゥス・ティデマンド(シュコダ・ファビアRally2エボ)が最後まで冷静な走りで今季2勝目を飾り、チャンピオンシップリーダーに立つことになった。

 ティデマンドは、土曜日の朝、最大のライバルだったアドリアン・フォーモー(フォード・フィエスタRally2)がパンクに見舞われた際にトップに立ち、その後も快適なアドバンテージを維持した。最終日にも幾多の罠が用意されたにもかかわらず、終始自分のゲームプランを忠実に守りきることに成功、3月のラリー・メキシコ以来となる勝利を飾り、今回のトルコをスキップしているマッズ・オストベルグ(シトロエンC3 R5)を抜いて選手権リーダーに躍り出すことになった。

「確かに、チャンピオンシップにとっては良い結果になった。タフなラリーだが、それは誰にとっても同じこと。ここで最大のポイントを取りたいと思っていたし、それができた」

 フォーモーは土曜日の朝に33.7秒のリードを築いた後、イェシルベルデ・ステージでタイヤ交換を強いられることになったため2位へと後退、6つのステージでベストタイムを奪ったが失った2分を取り返すのは不可能であり、期待された初勝利はお預けとなった。

「トルコは初めてだったし、ここのステージは大きなチャレンジだったので満足している。ポントゥスには勝ちたかったが、土曜日にパンクしてしまったので、少し残念だ。それがラリーであり、この週末に良いペースを見せたことはわかっている」とフォーモーは語っている。

 土曜日の朝、パンクのあとホイールを壊して走行不能となったエイヴィンド・ブリニルドセン(シュコダ・ファビアRally2エボ)は最終日にリスタートし、タフな戦いで3位となっている。

「難しい戦いだったが、最後にはハッピーにならなければならないね。ここでコクピットに座れるようにするために本当に努力したし、難しい週末だったけど楽しかったと言わなければならない。次のサルディニアでは、もう少し幸運を期待しているよ」とブリニルドセンは語っている。

 一方、プライベーターのためのWRC3選手権は、カイエタン・カイエタノビッチ(シュコダ・ファビアRally2エボ)が最終日も完璧な走りで波乱を回避、すべてのステージを制して後続に2分10.9秒という大差をつけて2年連続でトルコのカテゴリーを制することになった。

「エストニアでの大クラッシュの後、僕らはやり遂げたんだ! これは僕のキャリアの中で最も難しいラリーのひとつだ。驚くべきフィーリングだよ」とカイエタノビッチはステージエンドで喜びを語っている。

 19歳のマルコ・ブラシア(シトロエンC3 R5)が2位でフィニッシュ、残り2戦でランキングトップに立っている。

「僕らはチャンピオンシップをリードできたのでとても満足だよ。残念なのは、チェティベッリの最後の峠でカイトを捕らえようとしていたときにパンクしてしまったことだ。サルディニアでもタイトルを目指して戦い続けるよ」とブラシアは語っている。

 また、トルコ・チャンピオンのヤーシュ・アヴチ(シトロエンC3 R5)が3位でフィニッシュ、WRC3で初の表彰台を獲得している。