WRC2018/12/22

ティデマンド、フィエスタWRCで開幕2戦へ

(c)Pontus Tidemand

 ポントゥス・ティデマンドは、Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームのフォード・フィエスタWRCで来季のラリー・モンテカルロとラリー・スウェーデンの2戦に出場する。

 FIAジュニアWRC選手権(2013年)、FIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(2015年)、FIA WRC2選手権(2017年)のタイトルに輝いてきたティデマンドは、今週、それまで所属してきたイーブン・マネージメントからの独立を発表、今後の動向が注目されてきた。

 2019年の世界ラリー選手権にMスポーツ・フォード・ワールドラリーチームがマニュファクチャラー登録を行った21日、ティデマンドも開幕からの2戦にチームから出場することを発表した。彼の新しいコドライバーは、エミル・アクセルソンとなる。

「僕はいつか夢に到達してワールドチャンピオンになるという願いしかない。それは、安全な道を離れて前に進むためには全力でやらなければならないということだ」とティデマンドは語った。

 ティデマンドは、モンテカルロとスウェーデンにフェエスタWRCで参戦するチャンスを与えてくれたMスポーツ代表のマルコム・ウィルソンに感謝している。

「僕らは素晴らしい解決策を見つけた。マルコムが僕にこの機会を提供してくれたことにとても感謝しているよ。モンテカルロでは経験を積み重ねることに集中して、ラリー・スウェーデンの前にチームのことを知ることができる。そしてできるかぎりの準備を行い、スウェーデンでは本気で戦うことができるようになることを願っている」

 ティデマンドはこれまでにフォード・フィエスタRS WRCで2度スウェーデンに出場した経験をもつ。2013年のスウェーデンではWRカーデビュー戦ながらデイ1のオープニングステージでワークス勢を相手にいきなり4番手のタイムを叩き出して衝撃のデビュー。その後も総合4位をキープしたが、エンジンを壊してリタイアしている。翌年にも彼はスウェーデンにフィエスタRS WRCで挑み、8位となっている。また、2013年にジュニアWRCでの王座を獲得したのはMスポーツのフィエスタR2であり、WRC2選手権での初勝利を飾った2014年のドイツではMスポーツのフィエスタR5を駆っていた。

「Mスポーツのマシンでこれまで僕は素晴らしい経験をしてきたし、それ以降、いい結果につながったのはこれらのマシンで経験したことがうまくつながっているように感じるよ。Mスポーツはプロフェッショナルであり、僕がベストを尽くすために必要なすべてを僕に与えてくれるだろう」とティデマンドは語った。

「マルコムからの支援と地元のパートナーたちのおかげでWRカーに乗れることになったことを感謝したい。これは僕の大きな目標であり、シーズンの最後のラリー以来、僕らはこのために作業してきた。今、僕は新しいチャレンジに取り組む準備ができていると感じているよ」