WRC2018/04/28

ティデマンド、ロヴァンペラに20秒差で首位

(c)Skoda

 ラリー・アルゼンチンの競技が本格的にスタートした金曜日、シュコダ・モータースポーツがWRC2を支配した。ファビアR5を駆るポントゥス・ティデマンドがラリーをリードし、チームメイトのカッレ・ロヴァンペラが20.2秒差で続いている。

 17歳の若きフィン、ロヴァンペラは、木曜日の夜に行われたヴィージャ・カルロスパスのスーパーSSを支配したが、金曜日の朝はダストの影響を受け、最初のステージでティデマンドにリードを許した。

 WRC2ドライバーはSS2を1分間隔でスタートしたため、ロヴァンペラは視界の悪さの影響をもろに受け、さらにルーフにあるエアベントが外れてダストがコクピットに侵入するハプニングにも見舞われ、わずか16kmのこのステージでティデマンドから32秒も遅れて4位まで後退することになった。

 しかし、SS3以降スタート間隔が2分に引き伸ばされた後、ロヴァンペラは3連続でステージ勝利をあげてデイサービスの時にはティデマンドに22.5秒差の2位へと浮上する。

 ロヴァンペラはSS7で再びステージ勝利を獲得したにもかかわらず、ティデマンドのリードに食い込むことはできなかった。ティデマンドはステージエンドまであと6kmの地点でパンクを喫したが、なんとか20.2秒のリードを維持したままこの日を終えた。

 ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタR5)はSS2で堅実なスタートを切ったが、ステアリングの問題を抱え、1分27秒遅れて3位につけている。

 チリのペドロ・ヘラー(フォード・フィエスタR5)はSS3で横転したものの、幸運にも走行を続けることができ、朝のループはマシンのフロントガラスを失ったまま走行した。金曜日を終え、約4分遅れで4位につけている。

 ディエゴ・ドミンゲス(ヒュンダイi20 R5)は堅実な走りで金曜日を終え、暫定5位で土曜日を迎える。

 グスタヴォ・サバ(シュコダ・ファビアR5)は、金曜日序盤は5位以内を走っていたが、アンボイ‐ヤカントのステージでメカニカルトラブルを抱えてリタイアしたため、明日ラリー2規定の下で再スタートする予定だ。

 ボリビアのマルキート・ブラチア(フォード・フィエスタR5)は、サスペンションの修理に手間取りSS7のスタートに20分遅着してペナルティを科されたため、表彰台争いから脱落した。