WORLDWIDE2020/11/01

ティデマンドがプロトン・アイリスR5をテスト

(c)MEM

 WRC 2カテゴリーで現在選手権をリードするポントゥス・ティデマンドは今週、イギリスのメラーズ・エリオット・モータースポーツ(MEM)が製作したプロトン・アイリスR5をテストした。

 プロトン・アイリスR5は昨年3月にFIAホモロゲーションが承認され、英国や北アイルランドのシリーズ戦でオリヴァー・メラーズなどがマシンを走らせてきたが、RC2クラスのライバルたちに比べて速さは見劣りするものであり、「最も人気のないR5ラリーカー」と評されてきた。しかし、昨年12月にはマーカス・グロンホルムがマシンの能力をチェックしたことでパフォーマンスが向上、ロックダウンでシリーズがキャンセルされる前の英国選手権の開幕戦カンブリアン・ラリーでは4位でフィニッシュ、さらなる可能性を示している。

 MEMは木曜日、ソーシャルメディアで新しいテストセッションが行われたことを報告した。今回、プロトンのコクピットに座ったのは、2017年にWRC 2チャンピオンに輝き、今季もプライベートマシンでWRC2をリードしているポントゥス・ティデマンドだ。

 MEM代表のクリス・メラーズは現役のドライバーにライバルのマシンと比較させる狙いがあったと語っている。

「同じカテゴリーのマシンで現在WRCに参戦しているドライバーの知識を得ることができたのは素晴らしい機会だった。彼のコメントはとても貴重なものだったし、我々は将来のチャンスのために取り組んでいる」とクリス・メラーズは語った。