Raid2017/07/23

デプレ、「ダカールにむけて最高の準備になった」

(c)Peugeot

 15日間、およそ1万kmにわたる戦いとなったシルクウェイ・ラリーは22日に西安のゴールを迎え、チーム・プジョー・トタルのシリル・デプレは笑顔で2年連続の勝利のポディウムに立つことになった。

 最終日の競技区間は豪雨によってキャンセルとなったため、クルーたちは残された700kmあまりのロードセクションは名誉あるゴールにむけて移動することになった。西安のエキシビションセンターに設けられたゴールは明るい陽射しでカーナンバー100をつけたプジョーDKRで2年連続の勝利を成し遂げたデプレを歓迎することになった。

「本当に大冒険だった。2度目の勝利によってドライバーとしても成長することができたことをうれしく思うよ」とデプリは語った。

「モスクワを出発して中国でゴールを迎えるなんて、なんて素晴らしいラリーなんだ。信頼できるクルマをもっていたこととともに、ラリーを通じて僕もデビッド(・キャステラ)もミスをしなかったことが勝利の鍵になった。正直言って僕は4輪のドライバーとして学ぶことはまだまだある。チームメイトと比べてスピードという点ではかなりギャップがある。これが僕の課題だね。しかし、それは毎年改善しているし、それがモチベーションとなっている。次はダカールだ。今年3位だったので、ここで勝利したことがそこにむけての最高の準備になったよ」

 プジョースポールのディレクター、ブルーノ・ファマンは、来年のダカールにむけて大きな収穫のあったイベントになったと戦いをふり返った。

「シルクウェイ・ラリーは、我々が予想したように、あるいは予想以上にすべての競技者に大きな犠牲を払うことになった。我々の2台の車もアクシデントに巻き込まれたし、他の多くのチームも同じ問題に直面することになった。非常に厳しいラリーになったが、今回はダカールのためにクルマを準備するための挑戦だったので、まさに我々が求めていた戦いだったといえるだろう。我々のクルマの信頼性についてはとても満足する結果になった。シリルの小さなパワーステアリングの問題を除けば、我々のすべてのクルマに大きな問題はなく、とても励みになった」

「リタイアとなったがプジョーDKRマキシはあらゆる点において改良されているように思えるパフォーマンスを示していたし、これまでのところ不利な点はない。シリル・デプレとデビッド・キャステラにはおめでとうと言いたい。ここで2度目の勝利をするためにこの長いラリーを完璧に戦った。ステファン・ペテランセルはミスター・ダカールだが、デプレはミスター・シルクウェイと言うことができるね!」