WRC2022/05/30

トヨタ、サルディニアでシーズン4連勝を目指す

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームは、6月2日から5日にかけてイタリアのサルディニア島で開催される世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・イタリア・サルディニアに、カッレ・ロヴァンペラ、エルフィン・エヴァンス、エサペッカ・ラッピの3台のGRヤリスRally1で参戦、今季2戦目となるグラベルラリーで、シーズン4連勝を目指す。

 新時代のハイブリッドラリーカー、GRラリーRally1にとって初のグラベルラリーとなった前戦ラリー・デ・ポルトガルでは、ロヴァンペラが優勝、エヴァンスが総合2位に入り、チームは1-2フィニッシュを達成した。また、ロヴァンペラは第2戦ラリー・スウェーデン、第3戦クロアチア・ラリーから3連勝を飾り、ターマック、スノー、グラベルとあらゆる路面のラリーを制してドライバー選手権でも後続に46ポイントという大差を築いてリードを広げている。

 エヴァンスはポルトガルで今季初表彰台を獲得してドライバー選手権5位に順位を上げており、第3戦クロアチア・ラリー以来の出場となるラッピは、今回のサルディニアがこのクルマでのグラベル初戦となるが、2018年にはヤリスWRCで総合3位に入っており、相性の良いラリーとなっている。

 チーム代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラは、前戦ポルトガルでグラベルにおけるGRヤリスRally1のパフォーマンスに自信を得ることができたと語り、今週のサルディニアでも勝利を狙っていくと語っている。

「GRヤリスRally1にとって初のグラベルラリーであったポルトガルは、素晴らしい結果となり、チームは速く、信頼性の高いクルマを作り上げたという自信を持ってサルディニアに臨むことができる」

「とはいえ、ポルトガルと同じような結果を出すのは、決して簡単なことではないことはわかっている。サルディニアは気温が高く、路面は硬く、多くの石が転がっている。また、出走順による路面のコンディション変化も大きいため、我々にとってはポルトガル以上に不利な条件での走行になるはずだ。それでも、カッレは現在絶好調だし、エルフィンも先週末の戦いを経て自信をつけたはずだ。そして、今回はエサペッカが我々のラインナップに復帰する。彼は過去サルディニアで良い結果を残しているので、有利な出走順を追い風にきっと速く走ってくれるはずだ」

 また、ポルトガルでは惜しくも表彰台を逃すも、今季2度目の総合4位でフィニッシュした勝田貴元は、今回のサルディニアもトヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチーム・ネクストジェネレーション(NG)からGRヤリスRally1で出場する。現在、勝田はドライバー選手権3位につけている。