WRC2019/03/08

トヨタ、タナクのトラブル完全解決を約束

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTのオイット・タナクは、ラリー・メキシコのシェイクダウンでいきなりエンジンのセンサートラブルでヤリスWRCをストップ、ヒヤリとさせるスタートになったが、チームは問題を完全解決したと発表、タナクも不安なく本番にむかうことができると確信している。

 タナクはシェイクダウンの最初の走行でエンジンセンサーに問題が発生してマシンをストップ。チームはクルマをサービスに運び、問題を解決したあと、タナクはクルマの最終確認のためにふたたびシェイクダウンのコースに戻って無事に走行を行っている。

 テクニカル・ディレクターのトム・フォウラーは、トラブルの原因を突き止めており、本番にむけたマシンには何の問題がないことを確認できていると説明した。

「シェイクダウンではオイット(・タナク)のクルマに、センサーのひとつが信号を伝達できない問題が起こり、エンジンが止まってしまうことになった。 我々はクルマをサービスに戻し、すべてを慎重にチェックした後、センサーの問題を解決している。その後、オイットはシェイクダウンに復帰し、何も問題がないことを確認できている」

「メキシコは標高が高く他のラリーとコンディションが大きく異なるため、ラリー本番に向けて学びの機会を失ったのは残念だが、もっとも重要なのは、最初のステージを走るための準備ができていたことだ。他の2台については信頼性に関する問題は起こらず、すべてがうまく行き、ヤリ-マティ(・ラトバラ)もクリス(・ミーク)もクルマのセットアップに満足している。また、オイットも走りに関しては満足していたので、明日に向けてすべてが順調に行っている」

 規則により欧州圏外のイベントでは現地での事前テストが行なえないため、実際のステージに近い路面を走行するシェイクダウンは、各ドライバーにとってクルマの最終確認を行なう貴重な機会となる。タナクは、思ってもいないトラブルでシェイクダウンの走り込みはできなかったものの、マシンのフィーリングが良かったと明かし、明日からの本番への自信を見せている。

「朝のシェイクダウンは、最初からとてもいいフィーリングで走ることができていたが、ステージのフィニッシュ近くでクルマが止まってしまった。そのためかなりタイムをロスしたが、それほど深刻な問題ではなかった」とタナクは語っている。

「その後サービスでクルマを直して再び走行し、すべてが上手く働いていることを確認できたので、あとは明日からのステージを楽しみにしている」

「マシンのフィーリングもいい。グラベルステージを上手く走るためのリズムを取り戻す必要があるが、今週末もまた、いいリザルトを狙ってくよ」

 木曜日の夜に行われたオープニングSSのグアナファト・ストリートステージは、クリス・ミークの走行後にジャンプ台の破損が発覚したためにタナクは走行を行わず、セバスチャン・オジエやティエリー・ヌーヴィルともども3番手のノーショナルタイムが与えられ、首位から0.6秒差で金曜日をスタートすることになった。