Raid2021/09/22

トヨタ、ダカール2022に4台のハイラックスを投入

(c)Toyota

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 TOYOTA GAZOO Racingは、サウジアラビアを舞台として2022年1月2日にスタートを切るダカール・ラリー2022に、4台のハイラックスT1+を投入する。

 ダカールは2022年からこれまでのT1カテゴリーを拡張する形で設定されたT1+カテゴリーが設けられ、TGRは、この新しいカテゴリーに適合するダカール仕様のハイラックスを開発しており、すでにプロトタイプマシンが開発中のカーボンファイバーボディのままテストを行っていることが発表されている。最終的なカラーリングは2021年終盤に発表される予定だ。

 2022年のTGRダカール・チームは、ナッサー・アル-アッティーヤ/マシュー・ボーメル、ジニール・ド・ヴィリエ/デニス・マーフィ、ヘンク・ラテガン/ブレット・カミングス、シャミア・ヴァリアワ/ダニー・スタッセンとなる。

 2019年にハイラックスでトヨタに初のダカール・ラリー総合優勝をもたらしたアル-アティーヤは、5月に行われたアンダルシア・ラリー、そして7月のバハ・スペイン・アラゴンという2つのクロスカントリー・ラリーで優勝、ダカール2022で自身4度目の総合優勝にむけて万全の準備を築いている。

 アル-アティーヤは次のようにコメントしている。「またTGRチームと共にダカール2022に参戦することができてとても嬉しく思っている。我々は共に2019年に勝利を挙げており、今度の戦いにはさらに力強い相棒が待っている。新しいダカール仕様ハイラックスはこれまでの車両よりも高性能で、間違いなく速い」

 TGRによれば、2022年仕様の新型ハイラックスは、2019年にダカール制覇を成し遂げた、実績ある既存のハイラックスをベースに、タイヤを32インチから37インチへと大径化、トレッドを245mmから320mmへと拡げ、サスペンションストロークも280mmから350mmへ伸ばされるなど、シャシー周りが大きな変更を施されている。

 また、エンジンは発売されて間もない新型ランドクルーザー300 GR-Sへ搭載されたV6ターボエンジンベースへと変更。このエンジンは市販状態で305kW(約415馬力)の出力を毎分5200回転、650Nmのトルクを毎分2000回転で発揮するが、ラリー仕様はさらにチューニングにより高出力化されているという。

 ダカール・ラリー2022はふたたびサウジアラビア1国を舞台とし、その砂漠地帯を時計回りに回るルートで開催される。ラリーは1月2日に、サウジアラビア北部の都市ハイールをスタートし、南下してエンプティクォーターへと向かい、スケジュール中間となる1月8日にはサウジアラビアの首都リヤドでの休養日が設けられている。そして、ラリーは南西へとルートを取り、1月14日にジェッダでフィニッシュを迎える。