WRC2018/04/06

トヨタ、ドライ・コルシカにセットを完全集中

(c)Toyota

 木曜日に行われたツール・ド・コルスのシェイクダウンでトヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームは、8-9-10番手のタイムに終わったが、ドライバーたちはともに金曜日からドライ・コンディションになればヤリスWRCが速さをみせられるだろうと自信をみせている。

 バスティア空港近くのコースで行なわれたシェイクダウンは、前日に降った大量の雨が残りほとんどウェットとなり、さらに路肩の泥が流れ出たことで非常に滑りやすいコンディションとなった。しかし明日以降は良い天気が続くことが予想されるため、チームは事前のプレイベントテストで導き出したセットアップを大きく変えることなく、最終的なシステムチェックに集中しシェイクダウンを終えている。

 チーフ・エンジニアのトム・フォウラーは、チームはプレテストでうまく機能したドライのセットアップ作業を信じて本番に臨むと語った。

「今日のシェイクダウンの主目的は、クルマのシステムがすべて正常に機能しているかどうかをチェックすることでした。シェイクダウンは実際にラリーで走行するステージに近い内容のコースでしたが、昨日の強い雨により流れ出た泥で路面はどんどん汚れていきました。良いタイムを記すためには早い走行順で走る必要がありましたが、我々はそうではなかったのでタイムに関してはあまり心配していません。クルマはうまく機能していたので、我々はシェイクダウンよりも乾いた路面コンディションを想定してセットアップ作業を進めました。事前のプレイベントテストは非常にうまく行ったので、そこで得た経験と自信を信じてラリー本番に臨みます」

 ヤリ-マティ・ラトバラは、シェイクダウンでオット・タナクに次いで9番手とタイムとなったが、ラリー本番がドライ・コンディションでの戦いになることを予想しているため、シェイクダウンのタイムに心を乱す必要はまったくないと考えている。

「シェイクダウンのコースは路面が湿っており困難だった。コーナーのイン側をカットして走るクルマが増えれば増えるほど、イン側の泥がコースに流れ出し、非常に滑りやすい状態だったからね。我々はドライのセットアップに注力していたので、シェイクダウンのタイムは必ずしも実力を示すものではない。ラリー期間中天気は良さそうなので、ドライ・コンディションでの戦いを予想している。昨日まで行なったレッキでは1200km近い距離を走り、コーナーの膨大な量の情報をペースノートに書き記しました。しかし、その作業もようやく終了し、明日から始まる1万コーナーのラリーに向けて今はリラックスしている」