WRC2019/01/25

トヨタ、モンテ制覇にむけて好スタート

(c)Toyota

 ラリー・モンテカルロのデイ1が、フランス南部のギャップを中心に行なわれ、トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームのオイット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤが総合1位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラが総合5位に、クリス・ミーク/セバスチャン・マーシャルが総合7位につけ、トヨタは復帰後初のモンテカルロ勝利にむけて好スタートを切った。

 ラリー・モンテカルロの初日は、午前中にサービスパーク北側のターマックでシェイクダウンが行なわれ、今シーズンよりチームに加わったミークが全体のトップタイムを記録、タナクは4番手タイム、ラトバラは5番手タイムと、好調な滑り出しになった。ギャップ市街の中心部では夜6時50分からセレモニアルスタートが始まり、多くの観客が見守るなかラリーは華やかに開幕。その後、雪やアイスバーンが所々に広がる峠道で7時38分からSS1がスタートし、暗闇のナイトステージでタナクがベストタイムをマーク。ミークが2番手タイムを刻むことになった。続くSS2でタナクは3番手タイムに留まったが、総合では2位に9.1秒差をつけ首位の座を堅持。SS1でやや出遅れたラトバラは、4番手タイムで総合5位に順位を上げた。また、ミークはステージの後半でパンクを喫してタイムを失ったが、それでも総合7位で競技初日を走り終えている。

トミ・マキネン(チーム代表) :「今晩最初のSS1は、ベストタイムのオイット(・タナク)と2番手タイムのクリス(・ミーク)にとって素晴らしいステージになった。オイットは自信を深めたはずですし、クリスは残念ながらSS2でパンクをしたが、それでも新しいクルマに良い感触を持ったのではないかと思う。暗闇の中での走行は非常に難しく、ヤリ-マティ(・ラトバラ)はやや慎重な走りになった。まだ先は長く明日はきっとタフな1日となるはずだが、今日とは違い、日中の明るい時間帯は遥かに走りやすいと思う」

オイット・タナク(総合1位) :「予想通り、今夜は大変難しいスタートになった。最初のステージは非常にトリッキーで、路面コンディションが大きく変わるような所もいくつかあった。しかし、クルマはとても良いフィーリングだったし、タイヤのグリップ変化を把握しやすく、そのため自信を持って走ることができた。SS2は大部分がドライで、異なるタイヤをミックス装着して走るのは大きな挑戦だったが、自分では良い走りができたと思っている。総合的に考えると、我々のタイヤ選択は正解だったといえるだろう。明日は長い1日となり、我々にとってはいつものモンテカルロと同様、大きな挑戦となるはずだ」

ヤリ-マティ・ラトバラ(総合5位):「今晩のステージは暗闇の中で凍結路面と湿った路面が所々に現れるという、非常に挑戦し甲斐のあるコンディションになった。そのような困難な路面ではタイム差が広がりやすく、僕は走りに自信を持てなかったためSS1でかなりタイムを失うことになった。事前のテストではそのようなコンディションを経験しておらず、フィーリングを掴みきれなかったからだ。しかし、最終的にそれを克服することができたのは大きな収穫だ。明日はきっと違う1日となるだろうし、状況も簡単に変わるので、我慢して戦う必要がある」

クリス・ミーク (総合7位):「コンディションが変わりやすく、とても難しいスタートとなったが、クルマに対しては自信と良いフィーリングを持つことができた。2つ目のSSはドライな路面が多くなったが、ドライビングの感覚は変わらず良いままだった。その後、自分では何にも当たった感覚はないのにパンクを喫してしまったが、戦いはまだ始まったばかりだし、勝負はこれからだ。ラリーをエンジョイしており、クルマにも自信を持っているので、これからの数日間がとても楽しみだよ」