WRC2018/06/27

トヨタ、後半戦の巻き返しにむけてテスト

(c)Toyota

 世界ラリー選手権は、前戦のラリー・イタリア・サルディニアから次戦のラリー・フィンランドまで1カ月半の長い夏休みとなっているが、各チームともに十分な走り込みを行うなど後半戦にむけた準備に余念がない。

 昨年のラリー・フィンランドでは、エサペッカ・ラッピがWRカーでの参戦わずか4戦目にもかかわらずWRC初勝利を飾ったトヨタGAZOOレーシングは、思い出深い勝利を収めた地で連勝を飾るべく、今月中旬にフィンランドの森林で3人のドライバーがテストを行なってきた。

 今季の後半への準備の一環として、チームはプーポラのベースに近い森林を利用してヤリスWRCを走らせている。この森林はトミ・マキネンとTMRが所有する広大な土地で、FIAに対してトヨタのパーマネント・テストティングサイトとして申請されており、ここでのテスト走行は年間で55日までに制約されるテスト制限に含まれない。

 ヤリ-マティ・ラトバラは、ドライバーの中で最初に6月13日と14日にマシンをテストし、その後ラッピが2日間テストし、オット・タナクが6月20日にテストプログラムを行っている。このテストでは後半戦にむけて投入されるアップデート仕様のニューエンジンのテストが行われたものと見られている。

 シトロエンは、先週の木曜日からラリー・ドイッチュランドのためのターマックテストをドイツのモーゼル地方で開始、最初の2日間を後半戦でのドライブが決まったマッズ・オストベルグが担当したあと、3日目にクレイグ・ブリーンが引き継いでいる。

 ヒュンダイは今週の月曜日からエストニアの高速ステージでラリー・フィンランドのためのテストを開始、初日はアンドレアス・ミケルセンが担当、火曜日にはイープル・ラリーを走った直後のティエリー・ヌーヴィルが引き継ぎ、水曜日にはニュージーランド選手権を走ったヘイデン・パッドンが南半球からチームに合流する予定だ。

 次戦ネステ・ラリー・フィンランドは7月26日から29日にかけて開催される。