WRC2020/06/02

トヨタ、競技ベース車となるGRヤリスRCを発表

(c)Toyota

 TOYOTAは、新しいGRヤリスの追加のラインアップを発表した。このなかには競技ベース車となるGRヤリスRCも含まれる。

 GRヤリスはすでに1月からWebで予約を受付しており、現在、日本と欧州で先行予約は約6,000台に達しているという。これまで日本国内では特別仕様車の「RZ」のみが発表されていたが、新たに研ぎ澄まされた走りを気軽に楽しめる「RS」(写真)、競技ベース用の「RC」を追加設定し、2020年9月頃の発売を予定している。

 GRヤリスは、TOYOTA GAZOO Racing WRTに学んだ「WRCで競争力あるクルマづくり」や開発初期からの社外プロドライバーによる評価によって、世界のあらゆる道でも思い通りに操れ、「誰もが安心して意のままに運転できる」クルマとして誕生した。アッパーボディにアルミ素材のエンジンフード、バックドア、ドアパネルに加え、形状自由度の高いSMC工法で成形されたCFRP素材のルーフパネルを採用。軽量化を図りながら優れた空力性能を示す強固な3ドアタイプのキャビンを達成している。

 さらに、前後のサスペンションセッティングの最適化を行うなど、WRCを通じてお客様が普段走っている世界の様々な道を知り、人とクルマを鍛える「もっといいクルマづくり」で蓄積してきた知見やノウハウを注いだオリジナルモデルになる。

 競技ベース用モデルのGRヤリスRCは、GRヤリスRZと同様の1.6リッター直列3気筒直噴ターボエンジン、スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”、6速マニュアルトランスミッションに“iMT”を採用、走りに必要なモノ以外を極力排除した軽量モデルとなる。

 また、GRヤリスRSは、GRの研ぎ澄まされた走りを気軽に楽しめるモデルとなり、駆動方式はFFとなる。1.5リッター直列3気筒ダイナミックフォースエンジン、発進用ギヤを追加し低速から高速域まで力強くダイレクトな走りを実現するDirect Shift-CVTを搭載、マニュアル感覚の操作が楽しめる10速シーケンシャルシフトマチックのパドルシフトを備える。

 なお、GRヤリスの生産については、数々のスポーツモデルを造り込んできた元町工場に専用ラインの“GR FACTORY”を新設し、「匠」の技能を有する従業員が組み立て準備を進めている。