WRC2018/02/10

トヨタ、鉄壁の布陣と準備でスウェーデン連覇狙う

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTは、2月15〜18日に開催される世界ラリー選手権第2戦ラリー・スウェーデンに、ヤリ-マティ・ラトバラ、オット・タナク、エサペッカ・ラッピの3台体制で臨み、2年連続勝利を目指す。

 開幕戦ラリー・モンテカルロではタナクが2位、ラトバラが3位と2名のドライバーが表彰台に上がり、チームは幸先のいいスタートを切っている。スウェーデンは、全13戦で唯一の「フルスノーラリー」であり、ステージの平均速度はWRC全戦の中で毎年トップ3に入るほどハイスピードなラリーであり、高度なエアロダイナミクス、高速安定性に優れたサスペンション、高いエンジンパフォーマンスがクルマに求められる。

 ヤリスWRCとスウェーデンのマッチングは良く、昨年はラトバラがチームに復帰後初の優勝をもたらしており、さらにラトバラと最後まで優勝争いを演じたタナクも今度はチームにとって心強い存在となる。

 トヨタは3人のドライバー全員がそれぞれ2日間ずつのテストをこなし、まさしく盤石の布陣と準備を整えてスウェーデンに臨むことになるが、チーム代表のトミ・マキネンは、問題はライバルがどれくらい進化したかに尽きると慎重な考えを示している。

「スウェーデンは我々が得意とするラリーだが、フィンランドで全てのドライバーが各2日間の事前テストを行ない、テストを通してさらなる改善を果たせたと思うが、問題はライバルがどれくらい進化したかということだ」とマキネンは語った。

「昨年、ヤリ-マティはこのラリーで勝ち、オットはヤリ-マティと僅差の優勝争いをした。エサペッカは他の二人と比べると経験こそ少ないが、雪道では常に良い走りをできている。我々は常に改善を続けており、ラリーに対して十分な自信はあるが、現実的に考えてもいる。それでもきっと挑戦し甲斐がある1戦になるだろう」