WRC2020/01/10

トヨタ、2020年WRC体制を日本で公開

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTは、10日に東京オートサロン会場において2020年の世界ラリー選手権に参戦するヤリスWRCを公開するとともに、新たにチームに加わったセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア、エルフィン・エヴァンス/スコット・マーティン、カッレ・ロヴァンペラ/ヨンネ・ハルットゥネンの3クルーを日本のファンの前で紹介した。

 新シーズンのチーム体制発表の場となったステージには、チーム総代表の豊田章男トヨタ自動車社長をはじめ、チーム代表のトミ・マキネンも登壇、オフィシャルチームのメンバー6人が勢揃いするとともに、今季8戦にヤリスWRCで出場するTGRラリーチャレンジプログラムの勝田貴元も初めてトヨタGAZOOレーシングWRTのレーシングスーツ姿を披露することになった。

 トヨタは2017年に世界ラリー選手権に復帰、2018年にはマニュファクチャラータイトルを獲得、2019年にはオイット・タナクがドライバーズタイトルを獲得してきた。今年で4シーズン目を迎えるヤリスWRCはさらなる軽量化とエンジンのアップグレードが施されており、豊田チーム総代表は2020年にはラリー・ジャパンで3つのタイトルを獲得できるようにシーズンに取り組みたいと抱負を語った。

「2年前にはマニュファクチャラータイトルを獲って、去年はドライバーズタイトルを獲りましたが、昨年、チームが挙げた6勝はオイット・タナクが獲得したものだった。しかし、(彼は去ったが)新しい3人のドライバーは誰が勝ってもおかしくないという布陣が整い、総合力は去年より上がってくると思います。毎戦ごとに期待値も上がってくると思いますので、今年のWRCチームにご期待いただきたいと思います」

 トヨタは全ドライバーが新しくなった新体制となるが、マキネン代表は、ドライバーたちはすぐクルマに慣れてくれると楽観的に語った

「新加入の選手達と共に、日本でシーズンの参戦体制を発表できることを嬉しく思う。ラリー・ジャパンが今年WRCに復帰することが決まり、日本の多くのファンの皆さんと一緒に、シーズンの始まりを迎えられるのは素晴らしいことだ。2020年仕様のヤリスWRCの外観は昨年のクルマと似ており、コンディションが異なる多くのラリーで強さを示したパッケージの大部分を受け継いでいが、もっといいクルマに鍛えるべく小さな改善を積み重ね、より軽量かつパワフルなクルマで新たなるシーズンに臨む。才能豊かな我々の新ドライバー達はきっとすぐクルマに慣れてくれると信じているよ」