WRC2019/10/20

トヨタ、3つのタイトルをかけてスペインに挑む

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTのトミ・マキネン代表は、10月24日から27日にかけて開催されるラリー・デ・エスパーニャでは、ドライバーおよびコドライバー選手権の制覇と、マニュファクチャラー選手権での首位浮上を目標に戦うと語った。

 シーズン終盤戦に突入してタイトル争いは大詰めを迎えているが、ドライバーおよびコドライバー選手権では、トヨタのオイット・タナックとマルティン・ヤルヴェオヤがライバルに28ポイントのリードを築いて首位に立っており、ラリー・スペインの結果次第では最終戦ラリー・オーストラリアを待つことなく初タイトルが決定する。また、マニュファクチャラー選手権に関しては、ヒュンダイと8ポイント差の2位につけており、スペインは逆転タイトルにむけた重要な一戦となる。

 スペインは、初日はグラベル、土曜日以降の二日間はターマックで争われるシーズン唯一の「ミックスサーフェス・ラリー」となる。マキネンは、それだけにスペインは他のイベントとは異なる難しいアプローチが要求されると語ったものの、チームが最強のマシンを週末の戦いにむけて準備できると自信をみせた。

「ここまでのシーズンは順調に進んできたが、ドライバー選手権、コドライバー選手権、そしてマニュファクチャラー選手権の全タイトルを獲得するためには、攻めの姿勢を続けてスペインとオーストラリアで最高の結果を得なければならない」とマキネンは語った。

「スペインに向けては、グラベルとアスファルトの両路面でプレイベントテストを行ない、準備は予定通りに進んでいる。ミックスサーフェス・ラリーであるが故に正解を求めるのは簡単ではないが、我々のクルマはきっとどちらの路面でも高いパフォーマンスを発揮してくれるはずだ。もちろん何かが保証されているわけではなく、ドライバーに最強のクルマを提供するために、チーム全員が懸命な作業を行っている」