Information2022/01/14

トヨタ、500台限定のGRMNヤリスを発表

(c)Toyota

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　TOYOTA GAZOO Racingは、1月14日に東京オートサロン2022にてGRMNヤリスを初披露した。GRMNヤリスは500台限定販売モデルとして、14日よりTGR WEBサイトにて予約抽選の受付を開始しており、2022年夏頃より全国のGR Garageにて発売する。

　GRMNヤリスはGRヤリスをベースに、モータースポーツの現場で鍛え上げた技術やパーツを多数投入し、軽量化およびボディ剛性強化を突き詰めることで、軽量スポーツ4WDの究極の姿を実現している。

　GRMNヤリスのスポット溶接打点数は545点増加され、構造用接着材を12m長く塗布することによってボディ剛性をさらに強化、軽量高剛性なカーボン（綾織CFRP）をフードやルーフ、リヤスポイラーなどに採用したことに加え、リヤシートを撤去し、乗車定員を2名としたことにより約20kgの軽量化を遂げている。

　GRMNヤリスは車高を10mm下げて低重心化、全幅10?拡大による空力改善を実現したほか、エンジンパワーバンドを効率的に使用できるよう1速〜４速をクロスレシオ化したクロスギアレシオトランスミッション、駆動力を最適化したローファイナルギヤを組み合わせ、機械式LSDを採用した。また、耐久レースなどでの信頼性向上のため、1,3,4,5速とファイナルギヤにSNCM材の採用およびショット処理を追加し、ショックトルク強度と疲労強度を大幅に向上させている。

　GRMNヤリスに搭載される1,618cc直列3気筒インタークーラーターボ・エンジンは、GRヤリスのものと大きな変更はなく、最高出力は200kW（272PS）/6,500rpmと変わりない。しかし、最大トルクについては370Nm/3,000rpmから390Nm/3,200〜4,000rpmへと向上している。

　GRMNヤリスの生産については、GRヤリス同様、元町工場の専用ラインを使用し、｢匠｣の技能を有する従業員が組み立てる予定だ。

　GRMNヤリスはベースグレードのほかに、スーパー耐久シリーズ参戦からフィードバックを受け、ロード性能を突き詰めた「Circuit package」、全日本ラリー選手権参戦からフィードバックを受け、あらゆる路面での走破性を高めるパーツを集めた「Rally package」が用意されている。希望小売価格は731万7,000円から846万7,000円（税込み）となる。

　Rally packageは販売店装着オプション車両となり、GRショックアブソーバー、ショートスタビリンクセット、GRアンダーガードセット、GRロールバー（サイドバー有、写真）を備えて837万8,764円となる。

　また、GRMNヤリスでは、ドライバーに合わせて細かくカスタマイズし、安全で乗りやすいクルマへと進化させていくために、「アップデートプログラム」と「パーソナライズプログラム」が用意され、レースごとのタイムリーなクルマの進化を「アップデートプログラム」で実現するとともに、ドライバーに合わせたカスタマイズによりパフォーマンスを引き出す体験を「パーソナライズプログラム」で実現し、レース車両と同様の、終わりのないクルマの進化を楽しめるサービスを有料で提供するという。

　GRMNヤリスおよびGRパーツに関する詳細は下記の専用WEBサイトにて。
URL：https://toyotagazooracing.com/jp/grmn/yaris/（日本語のみ）