WRC2018/10/02

トヨタのエストニア新ファクトリーで開所式

(c)Toyota

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 エストニアのタリン市に建設されたトヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームの新しいファクトリーで、先週水曜日、関係者を招いたオープニングセレモニーが行われた。

 新しいファクトリーはすでに8月末から稼働しており、ラリー・ドイッチュランドのあとはラリーを走ったヤリスWRCのプリペア作業がここで行われている。

 先週行われた、新ファクトリーのオープニングセレモニーには、チーム代表のトミ・マキネンをはじめ、エストニア出身のオイット・タナクとマルティン・ヤルヴェオヤをはじめとしたチームの全ドライバーとコドライバーが参加しており、来賓として出席したタリン市出身のエストニアのユリ・ラタス首相が祝辞を述べている。

 マキネン代表は次のように述べている。

「タリンはヨーロッパのすべてのラリーにとってほとんど完璧なロケーションをもってる。フィンランドからはフェリーを使用するが、その代わりに、バルト海を経由して道路だけでどこにも移動することができる。私たちは、フィンランドよりも迅速にマシンのリビルドの作業を開始することができる。また、フィンランドでは新しいプロジェクトのためにさらに多くのスペースを必要としている。現在、タリンに新しい施設ができたおかげで必要なスペースを2倍にすることができた」

「開発、テスト、本社および管理はフィンランドに残り、エストニアではラリーカーサービスに集中している。 エストニアの従業員はすべて新しい従業員であり、フィンランドに雇われた人々はそこにとどまっている」

 ファクトリーのなかを案内されてヤリスWRCのリビルト作業を見学したラタス首相は、エストニア出身のタナクとヤルヴェオヤの成功に確かな手応えをもったようだ。

「世界ラリー選手権に参戦しているトヨタの新しい施設がタリンに完成してそのオープニングセレモニーが行われた。ここではもちろんオイット・タナクとマルティン・ヤルヴェオヤのマシンもここで準備される。エストニアにファクトリーを移転することは、チームにとってロジスティクス上の利点をもたらし、きっとエストニア国民がさらにラリーの世界に関心をもち、エストニア人が残してきた足跡をいっそう広く知る機会になるはずだ。そしてオイットとマルティンの輝かしい将来につながるはずだ」