WRC2018/05/09

トヨタのエンジンパワーにライバルたちは当惑

(c)Toyota

 ラリー・アルゼンチンでオット・タナクが見せたヤリスの驚異的なスピードは、ライバルたちを当惑させている。

 タナクはアルゼンチンが本格的にスタートした金曜日の朝、スピンで23秒を失って総合9位に落ちながら、その後、立て続けに10ステージでベストタイムを奪ってイベントを完全に支配し、最終的にライバルたちに38秒の大差をつけて圧勝した。

 2位でフィニッシュしたヒュンダイのティエリー・ヌーヴィルは、前戦のコルシカ以降、チームが一歩前進したことが嬉しいと語った一方で、彼はアルゼンチンのトヨタのスピードが非常に気になると語った。

「最初の2日間、僕たちは必死にプッシュしていた時でさえ最速タイムを獲得できなかった。それは、喜ばしいことではない。もちろん僕らはパンクを避けなければならなかったので、100%プッシュしたわけではない。しかし、明らかに彼らは一歩改善した。そして、強い。これは厄介だね」

 あるチームの関係者は、特にヤリスのエンジン性能を警戒している。

「我々はコルシカの最終ラウンドのデータを解析した。ヤリスのコーナーとコーナーの間のスピードは、信じられないほどだ。時速75kmから時速150kmへの加速は、ただただ驚異的だ。とにかくそのエンジンはとても強く、そして彼らは今後さらに強力なエンジンを準備している」