WRC2018/03/31

トヨタのコルシカマシンはハンニネンが開発

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームは、来週のツール・ド・コルスに、ヤリ-マティ・ラトバラ、オット・タナック、エサペッカ・ラッピの3台のヤリスWRCで参戦する。さらにチームのコルシカのためのプレテストにおいて昨年までワークスドライバーを務めてきたユホ・ハンニネンがコルシカ攻略のためのサスペンション開発を担当、チームは万全の準備で今季初のターマック・ラウンドに挑む。

 フランスのコルシカ島を舞台とするツール・ド・コルスは、2018年シーズン最初のフルターマック・ラリーとなる。開幕戦のラリー・モンテカルロも基本的にはターマックで行われたラリーだが、スペシャルステージの路面の多くは雪や氷で覆われていたため、スノータイヤを装着して走行する機会も多い特殊な1戦だった。そのためツール・ド・コルスでは純粋な意味でのターマックでのパフォーマンスが比較される一戦となる。

 コルシカ島のSSは全体的に道幅が狭く、コーナーが次々と現れる山岳路が特徴であり、精度の高いドライビングとクルマのセッティングが重要となる。トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチーム代表のトミ・マキネンは、コルシカのプレテストではハンニネンがサスペンションセッティングを進め、ドライバー全員がマシンのフィーリングに満足してテストを終えることができたと明かしている。

「コルシカは、自分たちにとってきっと良いラリーになるだろう。我々のクルマはアスファルトの路面で非常にうまく機能してきたし、プレイベントテストでも良い結果が得られている」とマキネンは語った。

「このテストではテストドライバーのユホ・ハンニネンがサスペンションの開発を進め、とても良い仕事をしてクルマのさらなる改善に成功しており、そのあとテストに臨んだヤリ-マティ(・ラトバラ)、オット(・タナク)、エサペッカ(・ラッピ)もクルマのフィーリングに満足している。チーム全員が準備万端に見えるし、ラリーでは上手く行くだろうと自信を持っている」