WRC2019/04/09

トヨタ・エティオスR5がWRCデビューへ

(c)Toyotoshi SA

 4月25〜28日に開催される世界ラリー選手権第5戦のラリー・アルゼンチンには、10台のWRカーを含む27台がエントリーした。2017年にイベント史上最低となるわずか22台のエントリーにとどまったアルゼンチンだが、昨年は28台へとエントリーを増やしたが、今季はナショナルエントリーの台数も7台に留まり、ふたたび26台へとエントリーは減少傾向に転じている。

 シトロエン・レーシングはセバスチャン・オジエとエサペッカ・ラッピ、トヨタGAZOOレーシングWRTはオイット・タナク、ヤリ-マティ・ラトバラ、クリス・ミークの3台、Mスポーツ・フォードWRTはエルフィン・エヴァンス、テーム・スニネンの2台、ヒュンダイ・モータースポーツは、ティエリー・ヌーヴィル、アンドレアス・ミケルセン、ダニエル・ソルドの3台体制となとなる。

 WRC2プロ選手権には、Mスポーツ・フォードWRTのガス・グリーンスミスに加え、シトロエン・トタルからマッズ・オストベルグがスウェーデン以来の参戦を果たし、シュコダ・モータースポーツはボリビア出身の18歳のマルコ・ブラチアをノミネートしている。

 プライベーターによるWRC2選手権には6台がエントリー、初参戦となるTOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの勝田貴元にとっては、メキシコで優勝しているベニート・グエラ、チリ出身のアルベルト・ヘラーとペドロの兄弟、ERCチャンピオンのカイエタン・カイエタノヴィッチがライバルとなる。

 7台がエントリーしたローカルマシンのなかで注目されるのは、トヨタ・パラグアイのアレハンドロ・ガランティが駆るトヨタ・エティオスR5だ。エティオスR5は、FIAホモロゲーションをもったマシンではなく、パラグアイなど南アメリカの国内戦やFIAリージョナル選手権に限って出場を認められたものだ。昨年、ガランティはラリー・アルゼンチンで併催されたFIAコダスール選手権にエティオスR5で出場して6位となっているが、今回、世界ラリー選手権でのエントラントとして初めてスタートすることになる。