WRC2018/01/27

トヨタ・デビュー戦のタナクが2位に浮上

(c)Toyota

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 ラリー・モンテカルロのDAY2でトヨタGAZOOレーシングWRTのオット・タナクが2位に浮上、エサペッカ・ラッピが4位、ヤリ-マティ・ラトバラが5位につけ、3台のヤリスWRCがすべて表彰台を狙えるポジションで二日目を終えることになった。

 とくにタナクは、競技初日をトップから42.4秒差の5位につけていたにもかかわらず、二日目のSS3ではチーム加入後初となるトップタイムを記録し、さらにSS6では2回目のSSベストタイムをマーク、最終的には首位まで14.9秒差の2位でデイ2を締めくくっている。

 タナクは首位まで大きく迫ったようにも見えるが、彼は激しく攻めたわけではないと語り、明日もクレバーで安定した走りを心がけると語った。

「2位で1日を終えることができ、とても前向きな気分だ。今日はクルマにいくつか改良を施したが、それがすべてのステージで自信の向上に繋がった」とタナクは語っている。

「まだまだ学び続けることは多く、クルマをより深く理解するという作業を明日以降も続けなければならない。今日は多くのドライバーがミスをおかしたので、クレバーなドライビングを続けることを心がけた。もうこれ以上激しく攻める必要はない。このラリーは純粋なスピードだけで結果が決まるわけでなく、安定した走りや賢明な判断こそが重要だと思う」

 チーム代表のトミ・マキネンは、タナクがこの日みせたパフォーマンスに驚いていると金曜日をふり返った。

「とてもポジティブな1日だった。オットのパフォーマンスは信じられないほど素晴らしく、ここまで彼がやってきたことと、習得の早さに我々全員が驚いている。彼はこのクルマでどんどんと経験を重ねてきているので、明日も非常に速いはずだと確信している。我々のチームは、強さを備えているという自信がある。エサペッカの出走順はあまり良くなかったが、それでも、朝は特に良いスピードを示してくれたし、ヤリ-マティは午後のステージで走りが良くなった。ラリーはまだあと2日間ある。明日は雪で難しいコンディションになるかもしれないが、きっと大丈夫だろう」

 ラッピはミスしないでいくという戦略が4位というポジションにつながっていると語った。

「細心の注意を払ってラリーに臨むという自分の戦略がうまく作用し、それがいい結果につながっていると思う。表彰台を狙える位置につけていることに満足しているが、まだ先は長く、明日は降雪も予想されるなどコンディションはさらに難しくなる。それでも、タイヤ選択さえ誤らなければ、きっとうまく行くはずだと信じている」

 ラトバラは朝のループではいいフィーリングを得られなかったが、デフの調整によってペースを取り戻し、チームメイトのラッピに0.2秒差まで迫っている。

「朝はマシンの動きに少し苦労し、コーナーでいいフィーリングを得ることができなかった、午後に向けてデフを少し調整して、だいぶ良くなった。それでも、水が溜まっている路面ではあまり強気に行くことができず、タイムをロスすることになったが、その点を除けば、クルマは良くなってきている。エサペッカと良いバトルを展開しているが、今日の勢いをキープしたいと思う」とラトバラは語った。