ERC2016/08/04

トヨタGT86CS-R3、ロセッティによりERCデビューへ

(c)TMG

 ヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)で3度チャンピオンに輝いているルカ・ロセッティが、8月末に行われるチェコ・ラリー・ズリンにトヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)からトヨタGT86 CS-R3で出場する。GT86 CS-R3にとってはこれがERCデビューとなる。

 ロセッティは、2008年にプジョー207 S2000で初めてERCタイトルを獲得したあと、2010〜2011年にフィアット・アバルト・グランデプントS2000でタイトルを連覇している。これまでに2008年と2009年にチェコ・ラリー・ズリンで走っており、

「CS-R3は本当にドライブが楽しいだろうね。リヤ駆動なので、きっとスリリングだろうね。ファンもこのクルマのアクションを楽しんでくれるだろうね。ERC3のトップ争いができることを願っているよ」とロセッティは語った。

 ロセッティがGT86 CS-R3で参戦するのはチェコが初となり、彼はラリー前に短いプライベートテストを予定している。 

 またTMGのカスタマー・モータースポーツ部門の担当エンジニアを務めるニコ・エイラートは、ロセッティこそGT86 CS-R3のERCデビューにふさわしいドライバーだと語った。

「僕らはルカ(・ロセッティ)がどのようなドライブをするのか楽しみにしているよ」とエイラートは語った。

「彼は理想的なドライバーだ。ERCの舞台をよく知っているし、競争力を高めるためには何が必要なのかよく知っている。CS-R3はまだ新しいマシンだし、僕らはいつもさまざまなセッティングを最適化しようとしており、カスタマーが最大限のパフォーマンスを発揮できるようにアドバイスを行っている。これまでの結果にも勇気付けられるものだが、ルカがチェコにエントリーすることはこの進化において次のステップをとなる」

 TMGはすでにERCにGT86 CS-R3を登録しており、ロセッティがこのマシンをドライブしてERC3カテゴリーでポイントを獲得することも可能だ。

 チェコ・ラリー・ズリンは8月26〜28日に開催される。