WRC2018/01/29

ド・メヴィウス、車両規定違反で初表彰台は幻に

(c)Michelin

 ラリー・モンテカルロのWRC2カテゴリーを2位でフィニッシュしたギヨーム・ド・メヴィウスが車両違反により19分のペナルティを科されたため、彼の初表彰台は幻となった。

 RACB(ベルギー王立自動車クラブ)からの支援を受けてWRC2カテゴリーに初参戦したド・メヴィウスは、優勝したシュコダのヤン・コペツキから14分46.1秒遅れの2位でフィニッシュしたものの、ラリー後の車検において彼のプジョー208T16 R5に搭載されたバッテリーの重量が規定で定められた8kgに満たない3.65kgしかなかったことが発覚している。

 スチュワードは、RACBナショナルチームのディレクター、リオネル・ハンセンをスチュワード・ミーティングに招聘、FIAテクニカルデレゲートのジェローム・トゥケと彼のアシスタントであるカルモ・ウースマーの立ち会いのもとで事情聴取を行っている。

 ハンセンは、プジョーから供給されたバッテリーを搭載したが、R5マシンのバッテリーに最低重量が定められていることに気づかず、R2/R3ラリーカーむけに供給されている軽量のバッテリーを搭載するというミスをおかしたことを認めている。

 規定に満たない重量のバッテリーが搭載されていたとはいえ、FIAテクニカルデレゲートによれば、ラリー期間における車重チェックにおいて、ド・メヴィウスの車両が最低重量の規定を満たしており、車両の性能向上の意図があったわけではないことを認めたものの、スチュワードは車両規定の違反を認めて、ド・メヴィウスに19分のペナルティを科すことを決定した。

 これにより、ド・メヴィウスから8分遅れの3位でフィニッシュしたエディ・シェッセレ(シトロエンDS3 R5)が2位、4位でフィニッシュしたテーム・スニネン(フォード・フィエスタR5)が繰り上がって3位となっている。