WRC2018/09/08

ナンダン、未知なるトルコでは慎重な戦いが必要

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツにとって、今週のラリー・トルコでは二つの選手権におけるリードをさらに広げることが最大のテーマになるが、チームディレクターを務めるミシェル・ナンダンは、それらのことを考えずにステージごとに慎重な戦い方をする必要とあると語った。

 今シーズン残り4戦となったところで、ヒュンダイはマニュファクチュアラー選手権では2位のトヨタを13ポイント差でリード、ドライバーズ選手権でもティエリー・ヌーヴィルがセバスチャン・オジエに対して23ポイント差をつけてトップに立っており、二人をオイット・タナクが3位で追う展開となっている。

 ラリー・トルコは、チームにとってもドライバーにとっても全く新しいラリーとなるため、ナンダンは完全に対等な条件での戦いになると慎重な考えを示しつつも、未体験でのチャレンジを心から楽しみにしている。

「WRCイベントで新たな地を訪れるのはかなり久しぶりのことだ、だからトルコがどんなものをもたらしてくれるのかを発見していくことに我々もすっかり興奮しているよ。最初にそのルートを体験してみて初めて、どんな挑戦が待ち受けているのかを知ることができるわけだからね」とナンダンは語った。

「前もって現地でテストを行なうことはレギュレーションによって阻まれているが、すべてのクルーはフランスの南部にて準備する機会は得られた。全くの新しいラリーとして、完全に対等な条件での戦いになる。各チームともに常にクルマのセッティングに磨きをかけ、改良を重ねている。一方クルーたちも17のステージのためのまったく新しいペースノートを作成、そしてアップデートしていくというタフな作業がある。このラリーには、ステージ一つごとに取り組んでいくという戦い方が必要とある。勝利を目指すバトルはどんな方向にでも転ぶ可能性がある」