WRC2020/06/18

ニュージーランド、WRCのステージで11月に2戦を

(c)Rally NewZealand

 ラリー・ニュージーランドは残念ながら新型コロナウイルスの流行によって8年ぶりの世界ラリー選手権開催を諦めたが、主催者は2021年に今後こそオークランドにWRCを呼び戻すべく、今年予定していたオークランドの周辺のルートを使用して11月にシティ・オブ・オークランド・ラリーとバトル・オブ・ジャックス・リッジの2戦を開催することを発表した。

 11月14日(土)に開催されるシティ・オブ・オークランド・ラリーは、カイパラ・ヒルズ、プホイ、リバーヘッド・フォレストなどのステージを経て、ウィットフォードにあるジャックス・リッジに新たに設置された特設道路のステージでフィニッシュする。

 バトル・オブ・ジャックス・リッジは、11月15日(日)に6.2kmのジャックス・リッジ・ステージの一部区間を使用してオープンカテゴリーのラリースプリントとして開催される。

 ラリーニュージーランドのピーター・ジョンストン会長は、次のように述べている。

「9月に世界ラリー選手権として開催される予定だったイベントで、これらのステージにスポットを当てる計画を立てていた」

「ラリー・ニュージーランドのルートがまとまってきたことにとても満足していたし、オークランドのステージをラリードライバーやファンの皆さんと共有したいと思っている。オークランド市の玄関口には信じられないようなラリーステージがいくつかある」

 ルートのなかでも最高の輝きをもつのは、有名なラリードライバー、アンドリュー・ホークスウッドが目的を持って作ったジャック・リッジだ。ラリー・ニュージーランドのパワーステージとして使用される予定だった。

「ジャックス・リッジは、ニュージーランドのラリーの歴史の中で、これまでに見たことのないようなものだ。エキサイティングで高度な技術を駆使したステージは、信じられないほど観戦しやすく、ファンにとってもアクセスしやすいものとなっている」とホークスウッドは語った。

「なんというか、しばらく泡を吹いた状況だったが、世界ラリー選手権が帰ってきたことは、それを実現するための最高のモチベーションになった。ジャックス・リッジの建設は、安全で最高の観戦のチャンスとなるだけでなく、ドライバーが喜ぶようなステージを作るために土地を利用したんだ」

 ラリー・ニュージーランドは今季の世界ラリー選手権のカレンダーとしての開催をキャンセルとなったが、この2戦を開催することで、主催者としては2021年にむけて強くアピールをすることが狙いとなっている。

「この機会にジャックス・リッジやオークランド周辺のステージをシェイクダウンして、2021年のWRCイベント開催に向けた準備をアピールしたいと思っている」とジョンストン会長は付け加えた。

「FIAとWRCプロモーターは、ラリー・ニュージーランドの復帰に向けて我々が多大な投資をしてきたことを認識している。ファンの皆さんにも、ジャックス・リッジを訪れていただくき、2021年の世界ラリー選手権開催の興奮と大きさを感じてほしい」