WRC2020/01/31

ヌーヴィル、アイスノートクルーのソルドに感謝

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィルは、チームメイトのダニエル・ソルドが緊急要請に応じてアイスノートクルーを務め、ラリー・モンテカルロでの勝利に大きく貢献してくれたことに感謝の意を表した。

 ヌーヴィルのセーフティノートドライバーは通常、ベルギー出身のWRCドライバーだった経験豊富なブルーノ・ティリーが務めているが、彼がイベント直前にインフルエンザになったため、急遽、ソルドがその役割を引き受けた。

 ソルドはヌーヴィルがドライブする数時間前にステージを走行し、コンディションの変化やタイヤの選択に関する重要なペースノートアドバイスを提供した。

 アイスノートクルーはそのドライバーがどういったペースノートを使用するのか、どういった情報を必要とするかを深く理解する必要があるため、自身のペースノートとは異なるソルドにとっても複雑な仕事になったはずだ。

 ヌーヴィルはパートナーシップの定着に時間がかかったことを認めた。

「間違いなく苦労した。金曜日はアイスノートクルー(・ソルド)によって行われた作業を理解することが難しく、なかなか自信が持てなかった」とヌーヴィルは語った。

「僕たちは金曜日の夜に話し合い、ダニは土曜日の朝すぐに非常に上手く対応してくれた。彼は僕のニーズと言葉の遣い方も理解してくれて、それからはかなり良くなった。土曜日の午後と日曜日の彼の仕事は素晴らしく、僕は思いっ切りプッシュする自信を持つことができた」

 アイスノートクルーは、ステージが閉鎖される前に走らなければならない。ドライバーは、アイスノートクルーが走った数時間後に雪が融けているのか、コーナーが滑りやすくなるのか、その情報をもとにペースノートを修正することも必要になる。

「どのくらい路面が湿っているのか。ラインに関する情報や、目に見えることだけでなく、滑りやすいなど、最も危険なものを書き記しておくことが重要だ。僕たちはそれを変更し、うまくいった」

 ヌーヴィルは土曜日と日曜日の8つのステージのうち7つを勝利し、3位から1位に浮上し、シーズン開幕戦でセバスチャン・オジエを12.6秒差で破った。

 ヌーヴィルは一年前、2.2秒差というモンテ史上もっとも僅差でオジエに敗れており、この勝利によって雪辱を果たすことになり、オジエのモンテ連勝記録は6でストップさせた。

「去年、その時に変わった部分が大きい! 去年はかなり接戦だったので、このラリーで優勝できなかったことを本当に後悔していた。僕たちは雪辱を果たし、今年勝利を手にした。僕にはたくさんの夢があるが、ラリー・モンテカルロで優勝することはその中でも特別なことだ」と彼は付け加えた。