WRC2018/04/27

ヌーヴィル、アルゼンチンのSS1でトップタイム

(c)Hyundai

 2018年世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・アルゼンチンは木曜日の夜にヴィージャ・カルロスパスのスーパーSSで開幕、ヒュンダイ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイi20クーペWRC)が1分54.4秒のトップタイムをマーク、昨年のウィナーがラリーをリードすることになったが、初日はトップ5が0.7秒差にひしめく大接戦となっている。

 昨年までコルドバ市内で行われたオープニングステージが道路工事で使用できなくなったことから、新たにヴィージャ・カルロスパスにターマックとグラベルのミックスされたスーパーSSが設置された。ヴィージャ・カルロスパスのシティホール前からスタートし、ラウンドアバウトとジャンプやヘアピンが組み合わされた1.9kmのステージで大勢の観客が戦いを見守った。

 15番手でステージをスタートしたヌーヴィルは、それまでトップタイムをマークしていたオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)のタイムを0.3秒上回る快心の走りを披露、選手権リーダーのセバスチャン・オジエもヌーヴィルから0.4秒差、タナクからは0.1秒差の3番手タイムで悲願のアルゼンチン初勝利にむけて好スタートを切ることになった。

 アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)はラウンドアバウトをインカットした際にマシンの姿勢を大きく崩すシーンもあったが4番手、クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)は滑りやすいグラベルセクションでスライドさせてアウト側におかれたガードに乗り上げながらも、トップから0.7秒差の5番手タイムで続いている。

 また2カ月ぶりの選手権に戻ってきたクレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)はサービスアウトが遅れたために10秒のペナルティを受けて首位から12.1秒遅れとなっており、復帰戦はフラストレーションのあるスタートとなってしまった。

 ラリーは明日、コルドバ南西部のカラムチタ渓谷へと向かい、本格的な戦いの火蓋を切ることになっている。金曜日は曇りの一日になるものの気温は30度近くに上昇すると天気予報は伝えており、ヒュンダイ勢は水曜日のうちにラジエータを変更したとの情報だ。

 オープニングSSのラス・ハバダス〜ビージャ・デル・ディケは現地時間8時13分(日本時間20時13分)のスタートが予定されている。