WRC2017/03/09

ヌーヴィル、メキシコのシェイクダウンで最速

(c)Michelin

 ラリー・メキシコのシェイクダウンでヒュンダイ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイi20クーペWRC)が3分45.8秒のトップタイムを奪った。

 ラリー・メキシコは水曜日、二日間にわたって行われたレッキが終わって、わずか2時間あまりでシェイクダウンが行われるという慌ただしい一日となった。シェイクダウンは今回もレオンのジャノ・グランデの5.31kmのグラベルステージで16時からスタート。一時、小雨がぱらつく天候となったが、路面はドライ。一回目の走行ではオット・タナク(フォード・フィエスタWRC)が3分53.0秒のトップタイム、0.1秒差でエルフィン・エヴァンス(フォード・フィエスタWRC)が続き、Mスポーツ勢が1-2で発進することになった。

 路面コンディションが少しずつクリーンになった2回目の走行でもDMACKタイヤを使用するエヴァンスがここでは3.49.5秒のベストタイム、セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が0.1秒差で続くことになった。しかし、3回目の走行ではそこまで5番手タイムにとどまっていたヌーヴィルがさきほどのエヴァンスのタイムを3.7秒上回る素晴らしい走りをみせてシェイクダウンの一番時計となる3分45.8秒を叩き出すことになった。

 1.7秒差の2番手タイムには3回の走行ともコンスタントな速さを維持したオジエが続き、3番手には4回の走行を行ったクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)が2.2秒差で食い込んでいる。

 シェイクダウンの4番手タイムは前戦スウェーデンで優勝を飾り、選手権リーダーとしてメキシコをスタートするヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)。金曜日を一番手でスタートする彼はシェイクダウンでもコースオープナーとして準備を行い、1回目の走行こそ7秒遅れとタイムを落としたものの、2回目の走行では0.5秒差の好タイムで3番手で続き、最終的にはヌーヴィルから2.5秒差というまずまずのタイムで終えている。

 ラトバラから0.3秒差の5番手はヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)、0.1秒差でチームメイトのダニエル・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)が続いている。3回目でタイムが伸びなかったエヴァンスは7番手、タナクも8番手でシェイクダウンを終えることになった。

■シェイクダウンタイム(P1ドライバー)
1. T.ヌーヴィル 3分45.8秒
2. S.オジエ 3分47.5秒
3. K.ミーク 3分48.0秒
4. J-M.ラトバラ 3分48.3秒
5. H.パッドン 3分48.6秒
6. D.ソルド 3分48.7秒
7. E.エヴァンス 3分48.9秒
8. O.タナク 3分50.3秒
9. S.ルフェーブル 3分50.6秒
10. J.ハンニネン 3分50.7秒
11. L.ベルテッリ 4分00.7秒