WRC2019/03/08

ヌーヴィル、WRC100戦出場を達成

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィルは、ラリー・メキシコで通算100戦目のWRC出場を果たす。

 前戦スウェーデンでWRC最多記録保持者となったヤリ-マティ・ラトバラはメキシコで198戦目を迎え、それに続く現役ドライバーはセバスチャン・ローブが174戦、ダニエル・ソルドが160戦、セバスチャン・オジエが138戦、マッズ・オストベルグが120戦、アンドレアス・ミケルセンが103戦、そしてヌーヴィルが100戦で続いている。

 ヌーヴィルにとって記念すべき最初のWRC出場は、21歳のときにシトロエンC3 R2で出場した2009年のラリー・デ・エスパーニャだったが、オルタネーターの破損によってリタイアとなりクラス優勝を逃している。初めての表彰台は22戦目となった2013年のラリー・メキシコで達成、41戦目となる2014年のラリー・ドイッチュランドで初優勝を飾り、これまでに彼は9勝を獲得している。

 6月に31歳を迎えるヌーヴィルは、ラトバラが保持する記録をいつか破れるかどうかを聞かれ、難しい挑戦になると答えている。

「みなさんもどうなるのか決してわからないだろうけど、ヤリ-マティ(・ラトバラ)の記録は破りにくいだろうね」とヌーヴィルは語った。彼には100戦を記念してチームから「100」と刺繍の入った美しいソンブレロが贈られている。

「もちろん世界ラリー選手権で100回目のスタートというのは素晴らしい数字だね。それはいいけど、僕はそんな記録については考えたことはなかったよ。まだ僕だって今後数年間は走れるだろうからこれにチャレンジしてみるよ。それが終わった時にどうなるのかはっきりするさ」

 ヌーヴィルにとってメキシコは初めてポディウムを達成しながら、意外なことに今までに一度も勝ったことがないイベントとなる。2番手というスタートポジションでスタートする彼は、優勝を意識して走ることはないだろうと付け加えている。

「このラリーの目標は、チャンピオンシップのポイントだ。前を行くオイット(・タナク)そして後ろにはセブ(=オジエ)がいる。ゴールしたときに二人の前にいるのが理想的だね。金曜日は重要な日になる。土曜日にいいポジションで走るためには、金曜日に確実に上位にいる必要がある。そこから勝負に参加するためにもね」