WRC2017/11/20

ヌーヴィル「チャンピオンのような走りをした」

(c)Hyundai

 ラリー・オーストラリアで今季4勝目を飾ったヒュンダイ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィルは、最終日の朝の激しい雨と路面コンディションをみて大きなプレッシャーを感じていたと明かした。

 最終日に残されたのはわずか64kmあまり。ヌーヴィルはリードを20.1秒というほぼ安全圏に広げて最終日をスタートしたものの、豪雨の影響によりロングステージのブッカでは大きく遅れ、ヤリ-マティ・ラトバラに9.9秒差まで詰め寄られてしまったが、彼はクリーンな走りで今季4勝目を飾って、ドライバーズ選手権2位でシーズンを終えている。

「昨夜寝るときには快適だったが、今朝は天気を見て、肩にプレッシャーを感じた。雨が降れば、何が起きてもおかしくないことを知っていたし、僕はこのコンディションを今まで体験したことがなかった。オーストラリアの最悪のコンディションというのがどういうものか、今朝、僕はそれを目の当たりにしたからね」とヌーヴィルは語った。

「しかし、ヤリ-マティはこのようなコンディションにもかかわらず最後の最後までプッシュしようとした。ひどい雨でコンディションは後方へ行くほど悪化し、彼にはチャンスがでてきた。だが幸いにもすべてがポジティブに働き、僕たちは再び勝利し、今季4勝目を獲得することができた」

 ヌーヴィルは、ラリー・フィンランド後には選手権でセバスチャン・オジエをリードしながら相次ぐ不運によってタイトルのチャンスを失ったが、オジエを大きく上回る最多の4勝を飾り、彼はワールドチャンピオンのようなドライブができたとシーズンをふり返った。

「僕たちは多くの人々を感動させた。チーム全体が信じられないほど素晴らしい仕事をした。僕たちはワールドチャンピオンではないが、まるでワールドチャンピオンのようなドライブをした。そして僕はこのことを非常に誇りに思っている」