WORLDWIDE2017/12/02

ヌーヴィル/ミケルセン組がモンツァをリード

(c)Hyundai

(c)Peugeot

 モンツァ・ラリーショーが12月1日に開幕、ティエリー・ヌーヴィルとアンドレアス・ミケルセンの二人がドライブするヒュンダイi20WRCが初日のトップに躍りだした。

 ミラノ近郊のモンツァ・サーキットで開催される年末恒例のビッグイベントとなったモンツァ・ラリーショーには、今年、22台のWRカーと45台のR5マシンが参戦、なかでもヒュンダイ・モータースポーツのヌーヴィルとミケルセンは初めてコンビで参戦するだけあって初日から最も注目されることになった。

 二人は、ヒュンダイ・モータース・イタリア(HMI)がプリペアする2016年仕様のカスタマースペックのi20WRCをステージごとに交代でドライブする。

 金曜日の最初のステージとなったSS1オートドローモ1でステアリングを握ったのはヌーヴィル。2015年にこのイベントを一度経験している彼は3回連続優勝を目指すヴァレンティーノ・ロッシ(フォード・フィエスタRS WRC)に対して1.6秒差をつけてラリーをリード、「完璧な走りではなかったが、いいスタートになったね」と笑顔を見せることになった。
 
 続く9.7kmのSS2パラボリカ1ではミケルセンがドライブ、初めてこのイベントを走る彼はロッシから2.2秒遅れの4番手タイムとなり、0.6秒差をつけてロッシが首位に立ったかにも思われた。

 しかし、ロッシはシケインのコーンに接触したために5秒のペナルティを課せられて4.4秒差の4位に後退、ヌーヴィルとミケルセン組が初日のトップとなった。1.6秒差の2位にはトニー・カイローリが続き、2台のヒュンダイi20WRCが上位を占めることになった。

「素晴らしいスタートになった。タイムも最高だったよ」と、初日のトップに満足そうに語ったミケルセンだが、ロッシは明日の逆転を信じている。「スタートはまあまあだね。ヌーヴィルとミケルセンという強敵がいるが、彼らはそれぞれ一台のマシンをドライブするんじゃないので、打ち負かすのは簡単かもしれないね!」

 また、仲のいい友人のタマラ・モリナロとのコンビで出場しているクレイグ・ブリーン(シトロエンDS3 WRC)はブレーキポイントを見つけるのに苦しんで初日は6.9秒差の5位となっている。

 R5クラスは、アンドレア・クルニョーラ(シュコダ・ファビアR5)が初日のトップ、10回目のイタリア・チャンピオンに輝いたパオロ・アンドレウッチはカーナンバー10が与えられ、ボディに誇らしげに大きな「10」と描かれたプジョー208 T16 R5で出場したが、スピンによって10.4秒遅れのクラス3位となっている。